「どんな暮らしをしたらゴミ屋敷になるんだろう」
「ゴミのない快適な空間でまともに生活してほしい」
身内や友人・知人の家がゴミ屋敷になってしまった場合、周りがサポートし、片付けを促したり手伝ってあげたりすることが大切です。
ただ、サポートする上で気になるのが「なぜゴミ屋敷になるのか」「ゴミだらけの家で暮らしていてなぜ平気なのか」について。
この記事では、生活している家がゴミ屋敷になる理由に触れながら、身内や友人・知人の家がゴミ屋敷化した場合の対処法と、片付けた家をまたゴミ屋敷にしないための対策方法を解説しています。
近しい人の家がゴミ屋敷になってしまい、何とかサポートしてあげたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
ゴミ屋敷になるのはなぜ?7つの理由を解説

普段生活している家がゴミ屋敷になる理由は一つだけではありません。
身体的な理由や精神的な理由など、さまざまなことが引き金となってゴミ屋敷になる可能性があります。
1. 身体的な理由によりゴミ出しや片付けができない
高齢になると、それまで当たり前のようにやっていたゴミ出しや片付け、掃除がキツいと感じるようになり、できなくなることがあります。
子どもやパートナーなど家族と暮らしている場合であれば動ける人がゴミ出しや掃除を行えるので問題ありませんが、単身だと代わりに対応してもらえる人がいないので、どんどんゴミが溜まり、次第にゴミ屋敷化していきます。
実際、ゴミ屋敷化している住宅の約6割が単身世帯であり、さらにその半数以上が65歳以上の高齢者であるというデータもあります。
(出典:「ごみ屋敷」対策に関する調査結果報告書)
また、怪我によって思うように身体を動かせなくなる期間が続く場合も同様です。
このようなケースの場合、身体的な理由でゴミ出しや掃除をするのが難しいという状況を把握し、周りがサポートしてあげることがとても重要になります。
2. 心理的な要因が影響している
家のゴミ屋敷化には、身体的な要因だけでなく心理的な要因が影響していることもあります。
心理的な要因の代表的なものとしてあげられるのが、「うつ病」と「セルフネグレクト」です。
うつ病はあらゆることへの興味や喜びを失い、気分の落ち込みが続く心の病ですが、うつ病になるとこれまで当たり前にできていたことができなくなってしまうため、ゴミの処分や掃除ができなくなり、次第に家がゴミ屋敷化していきます。
一方、セルフネグレクトとは、歯磨きや入浴など生活する上で欠かせない行為をしなくなる・できなくなる状態です。
セルフネグレクトは自己放任とも言われ、なってしまった場合はゴミ出しや掃除など、自分が快適に暮らせる環境を整える行為を放棄するようになるため、だんだん家がゴミ屋敷化していきます。
心理的な要因で家がゴミ屋敷になっている場合は、家を片付けるだけでなく、問題の根本原因である心理的な要因を取り除く必要もあります。
3. ゴミを片付ける気力がわかない
家がゴミ屋敷になる人の中には、どんどんゴミが溜まっていき、自分の家がよくない状態になっていっていることを把握しつつも、どうしても気力がわかなくて片付けられず、その結果ゴミ屋敷になってしまう人もいます。
ゴミを片付ける気力がわかない理由はそれぞれのケースによって異なりますが、代表的な理由の一つとしてあげられるのが「仕事」です。
日々業務に追われ、残業が常態化してしまっているなど、仕事が忙しい人の場合、睡眠や入浴、食事が家での優先事項になるため、ゴミ出しや掃除が後回しになりがちです。
その状態が続いた結果、徐々にゴミが溜まり、最終的にゴミ屋敷になってしまいます。
この場合も、ゴミ屋敷を片付けるだけでなく、片付ける気力がわかない根本の原因を解消しなくてはいけません。
4. 孤独感や疎外感を感じている
パートナーとの死別や子どもの独立など、これまで誰かと一緒に過ごしていた空間で急に一人になると強い孤独感を感じる場合がありますが、その孤独感も家がゴミ屋敷になる要因の一つです。
急に一人になって孤独を感じるようになると、ゴミやものを集めて孤独感を紛らわせようとする場合があり、その状態がエスカレートすると家がゴミ屋敷化してしまいます。
近隣住民など自分が住んでいるコミュニティでの交流が少ない場合も同様で、誰とも交流できないことで疎外感を感じるようになり、ゴミやものの収集に走ることがあります。
このケースでは、ゴミを片付けてゴミ屋敷の状態を解消しつつ、積極的に交流して、孤独感や疎外感を感じさせないことが重要です。
5. もったいなくてゴミやものを処分できない
ゴミ屋敷の住人の中には、過剰なほど自分のものに執着する人やものを捨てることに対して罪悪感を感じる人もいます。
このタイプのゴミ屋敷の住人の場合、他人から見れば明らかに不要だと感じるものでも必要だと感じる傾向があり、手放さずに家に溜めるので、どんどんゴミやもので溢れていき、最終的にゴミ屋敷化してしまいます。
また、本来であれば処分するべきものだと頭ではわかっていても「捨てられない」「処分できない」というケースも。
「子どものときに貧乏で、欲しいものを満足に買ってもらえなかった」など、ものに執着する理由はそれぞれですが、このケースの場合、ゴミや不用品にまで執着する必要はないということを諭してあげる必要があります。
6. ものを集めたり買うことでストレスを解消している
仕事など日々の生活の中で溜まったストレスの解消方法は人それぞれですが、ものを集めたり買うことがストレス解消になっているケースも。
このタイプの人の家が必ずしもゴミ屋敷化するわけではなく、ものを集めたり買うのが好きな人の中にはきれいに整理整頓された家で生活している人もいます。
ただ、好きなものを買ったり集めたりすることが目的ではなく、買い物自体が目的になっている場合、買ったものに対する愛着が薄い上に、必要かどうかを考えずに購入する傾向があります。
その結果、不要なものを大量に購入したり、不用品を処分する頻度よりも購入する頻度の方が多くなっていくため、家がものであふれ、最終的にゴミ屋敷化していくわけです。
このケースでは、ゴミ屋敷を片付けつつ、別のストレス解消法を見つけることが重要になります。
7. ゴミ屋敷に住むことに抵抗を感じていない
ゴミ屋敷の住人の中には、家がゴミ屋敷の状態になっていることに対して抵抗を感じない人や問題だと思わない人もいます。
幼少期を同じような環境で過ごしている場合など理由は人それぞれ異なりますが、中にはある程度ごみやものが溢れている環境でないと落ち着かないという人も。
このケースの場合、ゴミが溢れている状態が異常な状態であることを理解してもらう必要がありますし、片付けや掃除の習慣を身につけてもらう必要があり、問題の解決に時間がかかる傾向があります。
また、放っておくとゴミ屋敷の状態に戻ってしまう可能性が高いので、継続的なサポートが必要になります。
ゴミ屋敷に住む住人の心理については、以下の記事でも詳しく解説しています。
▶ゴミ屋敷に住む人の心理とは?タイプ別の特徴や改善方法も解説!
ゴミ屋敷の状態を放置することで高まるリスク

ゴミ屋敷に住み続けているとさまざまなリスクが高まるため、放置せず、なるべく早く対処することが大切です。
病気や怪我につながる
ゴミ屋敷はゴミに囲まれた非常に不衛生な環境です。
ゴミを放置し、長い間掃除をしないままの住まいで生活し続けていると、呼吸器疾患やアレルギー症状などを引き起こす可能性があります。
また、ゴミにつられて集まってくるゴキブリやネズミなどにも注意が必要です。
害虫や害獣はさまざまな菌を媒介しているため、それらの菌に感染する可能性もあります。
怪我にも注意が必要で、足の踏み場もない環境で過ごすことで転倒して怪我をする危険性がありますし、積み重なったゴミが落ちてきて怪我をすることもあります。
高齢者の場合、ちょっとしたことが寝たきりのきっかけになることもあるので、なるべく早く片付けるようにしなくてはいけません。
近隣住民から苦情が入る
ゴミを大量に溜め込んでいると悪臭が発生し、そのにおいにつられてゴキブリやハエ、ネズミなどが大量に集まってきます。
集まってきたゴキブリやネズミは必ずしもゴミ屋敷の中だけにとどまるわけではなく、行動範囲を広げて近隣の住宅に侵入する可能性があります。
また、ゴミが玄関先やベランダなど家の中からあふれてしまい、地域の景観を壊すこともありますが、それによって懸念されるのが近隣住民とのトラブルです。
近隣の住民から苦情が入るようになると気持ちよくその地域で生活することができませんし、関係が悪化するので、ますます孤立してしまいます。
事態が悪化すると今の家に住み続けるのが難しくなり、引っ越さなくてはいけなくなってしまうこともあるので、そうなる前に対処する必要があります。
火災のリスクが高まる
ゴミ屋敷に住み続けることで高まるリスクの中でも特に怖いのが「火災」です。
ゴミ屋敷になると掃除もできなくなるのでホコリが溜まっていきますが、それによって引き起こされる可能性が高まるのがトラッキング火災です。
トラッキング火災は、コンセント周りに溜まったホコリによって引き起こされる火災で、2016年から2020年の5年間で500件以上発生しています。
中には住人が死亡したケースもあるので、決して軽視してはいけません。
(出典:令和3年版火災の実態)
また、大量に溜まったゴミが火の勢いを強める可能性がありますし、近隣の住宅に被害が及ぶ可能性もあるので、なるべく早くゴミ屋敷の状態を解消し、火災のリスクを下げる必要があります。
ゴミ屋敷における火災の危険性については、以下の記事でも詳しく解説しています。
▶ゴミ屋敷は火事のリスク大!命も財産も一瞬で失う前に知るべき原因と対策
ゴミ屋敷を片付ける方法

さまざまなリスクが高まるゴミ屋敷の状態を解消するにはゴミや不用品を片付けなくてはいけませんが、ゴミ屋敷を片付ける方法には、「専門の業者に片付けてもらう方法」と「自力で片付ける方法」があります。
専門の業者に片付けを依頼する
ゴミ屋敷を片付ける方法としておすすめなのが、専門の業者に依頼して片付けてもらう方法です。
業者に依頼するため費用はかかりますが、以下のようなさまざまなメリットがあります。
- 時間や手間がかからない
- 確実にきれいにできる
- スピーディーに対応してもらえる
- ハウスクリーニングや害虫駆除もお願いできる
業者に片付けを依頼する場合、すべての作業を業者に任せられるので時間や手間がかかりません。
また、業者はゴミ屋敷の片付けのエキスパートなので、確実にきれいにしてもらえます。
業者の中には即日や夜間の依頼に対応しているところもあり、先延ばしせずにすぐ対処できるというメリットも。
依頼できる内容は業者によって異なるものの、オプションのサービスとしてハウスクリーニングや害虫駆除を行っているところもあり、それらの作業も含めてトータルで依頼することもできます。
即日での片付けに対応している業者については、以下の記事でも詳しく解説しています。
▶ゴミ屋敷の即日片付けが可能な業者5選!費用相場や日数目安も紹介
自力で片付ける
ゴミ屋敷は、住人が自分で片付けたり、家族や友人・知人にサポートしてもらいながら片付けることも可能ですが、この方法はあまりおすすめできる方法だと言えません。
ゴミ屋敷の片付けは想像しているよりもずっと大変で、自力で片付け始めたものの、あまりの大変さに途中で挫折するケースも珍しくありません。
家中のゴミを分別しながら搬出し、分別したゴミを自治体のルールに沿って処分しなくてはいけませんし、ゴミから出た汚水や害虫・害獣の糞にまみれた家の掃除も自分で行わなくてはいけません。
害虫や害獣が生きている場合は、その駆除も自分で行うことになります。
また、ゴミを片付ける中で体調を崩したり怪我をする可能性も。
途中で挫折して結局業者に依頼することになるケースも少なくないので、ゴミ屋敷を確実にきれいにしたいのであれば専門の業者に依頼するようにしましょう。
ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼するときの費用相場

ゴミ屋敷の片付けを専門の業者に依頼する場合の費用の目安は以下のとおりです。
| 間取り | 費用相場 |
| 1K | 33,000円〜 |
| 1DK | 53,000円~ |
| 1LDK | 68,000円~ |
| 2DK | 100,000円~ |
| 2LDK | 120,000円~ |
| 3DK | 150,000円~ |
| 3LDK | 170,000円~ |
| 4DK | 200,000円~ |
| 4LDK | 220,000円~ |
こちらの金額はあくまでも目安であり、必ずしもこの金額で対応してもらえるわけではありません。
ゴミ屋敷の片付けにかかる費用は、家の広さやゴミの量、ハウスクリーニングや害虫駆除などのオプションサービスを利用するかどうかなどさまざまな条件によって異なります。
また、ハウスクリーニングや害虫駆除にかかる費用もそれぞれの業者によって異なるので、正確な金額を把握したい場合は見積もりをとってもらうようにしてください。
ゴミ屋敷の住人が片付けることに応じてくれないときの対処法

家がゴミ屋敷になる理由としても解説したとおり、ゴミ屋敷の住人の中にはゴミを処分したり片付けたりすることに応じてくれない人もいます。
いくら家族や親しい友人であっても家のものを勝手に処分したり片付けたりすることはできないので、説得して片付けることに同意してもらうしかありません。
ゴミやものへの執着が強い場合は説得に時間がかかることもありますが、以下のポイントを意識しながら話し合いましょう。
- 責めない
- 否定しない
- リスクを伝える
「ゴミぐらい片付けられるでしょ」「ゴミを溜め込むなんてありえない」など、ゴミ屋敷の住人を責めたり否定したりしても状況は改善しません。
むしろ悪化して話を聞いてくれなくなる可能性が高いので、責めたり否定したりせず、ゴミ屋敷になった理由やゴミを捨てられない理由などについてヒアリングするところから始めてみましょう。
その上で、ゴミ屋敷に住み続けるリスクを伝え、時間をかけながら少しずつ説得していくようにしてください。
片付けた家をまたゴミ屋敷にしない方法

ゴミ屋敷の片付けでは、片付けた家をまたゴミ屋敷にしないことも重要です。
ポイントを押さえ、家がきれいな状態を維持できるようにしましょう。
片付けや掃除のルールを一緒に考えて実践する
家をゴミ屋敷にしないためには片付けや掃除が必要不可欠。
ただし、家がゴミ屋敷になった人は片付けや掃除が苦手だったり習慣が身についていなかったりするので、放っておくとまたゴミ屋敷になってしまう可能性があります。
そうさせないためにも、ゴミ屋敷の片付けや掃除が終わった後は、片付けや掃除のルールを一緒に考え、習慣が身につくまで一緒に実践するようにしましょう。
ルールと言っても難しいものを設定したり細かく設定する必要はありません。
ゴミ出しや片付け、掃除をする習慣が身につきさえすればいいので、「1日10分は片付ける」「週に1回は部屋を片付けて掃除機をかける」など、簡単なルールを設定し、一緒に実践するようにしましょう。
ゴミの処分方法がわからないとゴミ出しが面倒に感じ、また溜め込んでしまう可能性があるので、ゴミの収集日や出し方をまとめておくのもおすすめです。
治療を受けてもらう
家がゴミ屋敷になった原因がうつ病やセルフネグレクトなど心因性のものである場合、片付けても元に戻ってしまう可能性があります。
このケースの場合は、ゴミを片付けるだけでなく、心の病にも対処しなくてはいけません。
心の病や問題は一般の方が対応できるものではないので、精神科や心療内科などの専門の医療機関で治療を受けてもらうようにしてください。
また、ゴミ屋敷での生活が心の病を悪化させることもあるので、治療を優先するのではなく、ゴミ屋敷の片付けと専門機関での治療を並行しながら進めるようにしましょう。
積極的にコミュニケーションをとる
家族や友人・知人の家がまたゴミ屋敷になるのを避けたい場合は、積極的にコミュニケーションをとり、継続的にサポートする意識が大切です。
ゴミ屋敷の住人の中には孤独感や疎外感からゴミを溜め込んでしまう人もいますが、積極的にコミュニケーションをとることでその問題を解消できるようになります。
地域とのつながりも重要になるので、一緒に散歩して近所の人に挨拶したり、地域の集まりに参加してきっかけを作る手伝いをしてあげるのもおすすめです。
また、定期的に家を訪ね、ゴミが溜まり始めていないかどうかや部屋が汚れてきていないかどうかを確認するのも非常に有効です。
一人でサポートするのが難しい場合は、家族や友人・知人と協力し合いながら全員でサポートしてあげましょう。
ゴミ屋敷の片付けでお困りの方はお片付け24時に相談を

身体的な理由や心理的な要因など、住んでいる家がゴミ屋敷になる理由はさまざまです。
「なぜこんな状態で生活できるんだろう…?」と感じるかもしれませんが、ゴミを集めることで孤独感や疎外感を紛らわしていたり、ゴミに執着して捨てられなかったりするケースもあります。
また、小さいころの家庭環境によってゴミが溢れている状態が異常だと気付けないケースも。
ただ、ゴミ屋敷に住み続けていると、体調不良や心の病、近隣住民との関係の悪化、火災などさまざまなリスクが高まるので、放置せず、なるべく早く片付けるようにしなくてはいけません。
家族や友人・知人の家がゴミ屋敷になった場合の片付けは、専門家である業者に任せるのがおすすめです。
お片付け24時は、ゴミ屋敷や汚部屋の片付けの専門業者です。
どんな状態・どんなゴミの量のゴミ屋敷でも、スピーディーに対応し、確実にきれいに片付けます。
ハウスクリーニングや害虫駆除、消臭などもご依頼可能ですので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。


















