「ゴミ屋敷の片付けを依頼したいけど、どんな業者に頼んだらいいか分からない」
「ゴミ屋敷の片付け業者は資格を取っている方が安心なのかな？」
ゴミ屋敷を急に片付けなければならなくなった時、何を基準に業者を選んだらいいか困ることってありますよね？
ゴミ屋敷の片付け業者はたくさんあり、どこもさまざまなポイントをアピールしているので迷ってしまいがちです。
今回はゴミ屋敷の片付けに資格は必要なのかどうかを説明するとともに、優良業者を選ぶポイントも解説します。
目次
ゴミ屋敷の片付けに資格は必要？
最初に、ゴミ屋敷の片付けを依頼する際に「資格があった方がいいの？」という疑問について説明していきます。
ゴミ屋敷の片付けに必要なのは資格より許可
結論から言うと、ゴミ屋敷の片付けに資格は必要不可欠ではありません。
これは片付けでもハウスクリーニングでも同じです。
例えば、簿記の資格がなくても経理の仕事をすることはできます。
確かに1から教えるのは大変なので、企業では資格のある人材を採用しますが、個人商店などでは家族の誰かが経理を担っていることは珍しくありません。
今は素人でも会計ソフトを利用すれば、ある程度の業務は行うことが可能です。
簿記とゴミ屋敷清掃の資格を同列に扱うのは暴論かもしれませんが、大切なのは資格の有無ではなく、業務をこなす能力があるかどうかではないでしょうか。
実際にゴミ屋敷清掃を行うのであれば、必要なのは資格よりも許可です。
ただ単にゴミを片付けて処分場へ運ぶだけなら許可はいりませんが、それでは「ゴミ屋敷清掃業者」としての仕事は成り立ちません。
実際に片付けや清掃を依頼する場合、見るべきは許可があるかどうかです。
ゴミ屋敷清掃業者に許可が必要な理由
ゴミ屋敷清掃業者に許可が必要な理由は、その許可を取るためには設備やルールを守らなければならないからです。
許可を出す機関は許可の種類によって異なりますが、申請時だけでなく正しく運用されているかチェックする義務を負っています。
つまり、許可があるということは、業者として十分な設備などを有し、ルールに反することなく正しく業務を行っていることの証でもあるわけです。
遺品整理には遺品整理士資格があった方が安心
資格より許可とお話ししましたが、遺品整理の場合は遺品整理士の資格を持つ人が在籍している業者に依頼する方が安心です。
遺品整理は故人の思いを整理することであり、また、通帳・貴金属・骨とう品などの片付けも含まれます。
一般的には価値がないように見えるものであっても、遺族の方にとっては大切な思い出の品という場合は少なくありません。
いい加減な業者に依頼してしまうと、「勝手にゴミ扱いして捨てられてしまった」「雑に扱われて傷がついた」「現金や貴金属を盗まれてしまった」ということが起きる可能性が高くなってしまうのです。
遺品整理士はこのようなトラブルを避けるために、一般社団法人遺品整理士認定協会が認定している日本独自の民間資格です。現在、全国に約2万人おり、増え続ける遺品整理のスペシャリストとして活躍しています。
ゴミ屋敷清掃業者が持っている許可
ここでは、ゴミ屋敷清掃業者が良く持っている許可の種類についてご紹介します。
一般廃棄物収集運搬業許可
一般廃棄物収集運搬業許可は、一般の家庭から出るゴミや不用品を回収するために必要です。
許可は各市町村長が出しますが、基本的にゴミの回収・処理はそれぞれの市区町村が直接行うことになっています。
「〇〇ゴミは△曜日に、決められた場所に出してください」と言われて回収してもらっていると思いますが、これがその回収・処理に当たります。
そのため、それぞれの自治体がカバーできなかったり、特定のゴミ（古紙など）だけを運んでもらったりする場合に許可が下りることがありますが、自治体内で十分だと判断されていれば新たに許可を出す必要がないのです。
したがって、一般廃棄物収集運搬業許可を持っているゴミ屋敷清掃業者はほとんどいないと言ってもいいでしょう。
古物商許可
古物商許可は、中古品や骨とう品などの取引を行う業者に警察が発行する許可です。
リサイクルショップ・骨とう品店・古書店などは必ず許可証を取らなければなりません。
ではなぜゴミ屋敷清掃業者が？と思うかもしれませんが、この許可があることでまだ使用できる家具や電化製品を買い取ることができるのです。
ゴミ屋敷と言ってもさまざまです。
中にはまだ十分使えるものでも処分して構わないという方もいるため、買取が行えるようにこの許可を取っています。
産業廃棄物収集運搬業許可
産業廃棄物収集運搬業許可は、企業活動で排出されるゴミや不用品を収集・運搬し、適切な処理やリサイクルを行うためのものです。
産業廃棄物というと、工場などから出る廃油や金属くずなどを思い浮かべますがそれだけではありません。
例えばテレワーク用に自宅で使ったオフィスチェアは粗大ゴミとして出すことができますが、同じチェアでもオフィスで不要になったものは産業廃棄物として回収・処理されます。
ですので、産業廃棄物収集運搬業許可でゴミ屋敷から出るゴミや不用品を回収することはできません。
なお、許可を出すのは都道府県です。
一般廃棄物収集運搬業許可がないゴミ屋敷清掃業者は違法？
環境省から「無許可の回収業者を利用しないでください」と通達が出ていますが、ゴミ屋敷清掃業者が一般廃棄物収集運搬業許可を持っていなければ違法となるのでしょうか？
一般廃棄物収集運搬業許可がないとゴミ屋敷清掃はできないの？
今までの話をまとめると、「一般廃棄物収集運搬業許可がなければゴミ屋敷で出た不用品を回収するのは違法じゃないか」と思う人もいるでしょう。
しかし以下のような方法であれば違法ではありません。
・リサイクルできる品を買い取って転売し、それ以外のものは自治体のルールにのっとって処分する（古物商許可が必要）
・ゴミ屋敷の片付けを業務として行い、そこで出た廃棄物は事業所のゴミとして処理する（産業廃棄物収集運搬業許可が必要）
・ゴミ屋敷の片付けを業務として行い、ゴミの回収や運搬を一般廃棄物収集運搬業許可のある業者に委託する
一般廃棄物収集運搬業許可が規定しているのはゴミを回収して運ぶことですので、片付け（業務）をした結果出たゴミをルールに従って処分することは問題ありません。
ただし、ゴミの処理や処分などをきちんと行っていることが大前提となります。
一般廃棄物収集運搬業許可業者にゴミ屋敷清掃は難しい可能性も
一般廃棄物収集運搬業許可は市区町村が出します。
ですから、例えば神奈川県横浜市の許可を持っていても、隣の川崎市のゴミの回収・運搬はできません。
また、自治体ごとに許可を出す基準が異なりますが、その一例を挙げるとこのような物があります。
・許可を出す市区町村内に事業所と駐車場がある
・市区町村で決められた色のパッカー車（ゴミ回収車）を3台以上保有している
・駐車場に洗車設備がある
・月の稼働率が20日以上になる予定の取引先が決まっている
一般廃棄物収集運搬業許可を持つ業者がゴミ屋敷清掃で出たゴミを回収するとしたらパッカー車を使うことになるでしょう。
ゴミ屋敷の片付けを依頼する人は「他人に知られたくない」と思っていることが多いので、目立つ車で来られたら困る人も少なくないのではないでしょうか。
優良なゴミ屋敷清掃業者を選ぶポイント
優良なゴミ屋敷清掃業者を選ぶために、確認したいポイントを挙げています。
ぜひ参考にしてください。
許可を取っている
上記で挙げた許可をひとつ以上持っていなければゴミ屋敷の片付け・清掃はできません。
まずはHPなどで許可があるかどうかを確認しましょう。
優良な業者であれば、許可の有無と許可証の番号を記載しています。
もし、依頼しようとした業者が産業廃棄物収集運搬業許可しか持っておらず不安な場合は、過去のトラブルの有無や口コミなども確認することをおすすめします。
きちんとしたホームページがある
優良な業者はきちんとしたホームページ（HP）を必ず持っています。
なぜなら、必要なサービスを探すツールは圧倒的にスマホが多いからです。
皆さんが検索をして、出てきたHPが「とりあえず作りました」というものであったらその業者に依頼したいと思うでしょうか。
ゴミ屋敷清掃は悪質な業者も少なくありませんので、優良な業者は依頼者が欲しい情報を網羅したHPを作り、信用を得ようと努力しているのです。
また、古物商許可を取るためには「HPのURLが確認できること」という項目があるため、HPがない場合は気を付けてください。
会社名や住所がはっきりしている
通常の業者であれば、会社名や本社・支社の場所が必ず分かるようになっています。
会社名とサービス名が異なることがあっても、HPならば必ず会社概要というページが存在するはずです。
許可や資格などもそのページに書かれていることが多いので確認してみてください。
もし、会社名や住所がわかっても不安だという場合は、会社が法人として登記されているか（国税庁のサイトで法人番号を検索できます）や、マップアプリなどで検索してみるのもいいでしょう。
実績があり口コミが良い
実績の多い業者はHP内やYouTubeなどで実績を公開していることが多いです。
実績が多いのは依頼者が安心して依頼できることでもありますので、ひとつの目安となります。
また、口コミなども調べて評価が高い業者に依頼すれば失敗することは避けられるはずです。
分かりやすい見積もりを提示してくれる
作業にいくらかかるのは誰でも気になると思いますが、分かりやすい見積もりを出してくれるかどうかもチェックポイントと言えるでしょう。
優良な業者は「何にいくらかかるのか」をしっかりと提示してくれます。
反対に、いい加減な業者の見積もりは「作業一式」のように詳細が書かれていないことも多くなっています。
場合によっては見積もりそのものが出てこないということもあるかもしれません。
急いで作業をお願いしたい場合でも、見積もりは出してもらうようにしてください。
また、追加料金がかかることはないのかといった疑問があればしっかり尋ねましょう。
対応が遅かったり、おかしいなと感じたりすることがあれば依頼を取りやめた方が賢明です。
お片付け24時の作業実績
「仕事が忙しく、精神的に追い詰められてうつ病に…」
「気力がなく、いつの間にかゴミ屋敷になりネズミも出没…」
・作業内容：ゴミ屋敷の特殊清掃と消臭作業
・作業員：2名
柏市にお住いのお客様は仕事が忙しく精神的に追い詰められて退職。
その後、うつ病であることが分かりました。
何事もやる気が起きず、ゴミをため込むようになるとあっという間にゴミ屋敷になってしまったそうです。
やがて異臭だけでなく、害虫やネズミまで出るようになってしまったものの、自分では行動に移すことができなかったとのこと。
やっとの思いで役所に相談したところ、ケースワーカーさんから「清掃専門業者を利用してみたらどうか」と言われ、まとまったお金がない状況でも頭金0円での分割払いや後払いが可能なお片付け24時にご依頼いただきました。
お片付け24時は、ゴミ屋敷の片付けや清掃から不用品の回収、さらにハウスクリーニングまですべて一度に依頼できます。
24時間・365日ご依頼を受け付けておりますので、最短でその日のうちにご自宅にお伺いすることが可能です。
詳しくはこちらでご説明しています！
分割払いでゴミ屋敷清掃・片付けが出来るお片付け24時～業界実績No.1
まとめ：業者選びは口コミや実績を重視しよう
ゴミ屋敷清掃の資格はないよりあった方がいいに越したことはありません。
ただ、資格があれば絶対に失敗はないとは言い切れないのが清掃業務です。
ゴミ屋敷は現場まで行ってみないと状況が分からないことも少なくないため、臨機応変に対応するには何よりも経験がものを言います。
実績の多さや口コミをしっかり確認して業者を選ぶようにしてくださいね！
