「部屋をゴミ屋敷にし始めてからトイレに行けず、ペットボトルに尿をしてしまう」
「部屋に大量の尿入りペットボトルがあるから、業者に頼れない」
ゴミ屋敷の住民の方がトイレに行けなくなり、ペットボトルへ排尿するケースは多いです。
しかし、それを恥ずかしがって業者にゴミ屋敷の片付けを依頼できないと、お部屋の状態も悪くなってしまいます。
この記事では、尿入りペットボトルを作ってしまうゴミ屋敷住民の心理、尿入りペットボトルを含むゴミ屋敷の片付け方を紹介。
後半では、尿入りペットボトルを自己処理できない方向けに業者依頼のメリットにも触れています。
目次
尿ペ・ションペとは…尿入りペットボトルのこと
ゴミ屋敷には、普通では想像できないようなゴミが落ちています。
その代表的なものが「尿ペ・ションぺ・ションペット」、つまり尿が入ったペットボトルです。
ゴミ屋敷に住んでいる方はゴミ捨てができなくなり、徐々に部屋がゴミに侵食されていってしまいます。
部屋が汚くキッチンも使いにくいためコンビニで飲食物を買う人も多く、ペットボトルが家に落ちている事例は非常に多いです。
さらにゴミ屋敷の状態が悪くなるとトイレも面倒になり、手近なペットボトルへ排尿する人もいます。
こうして生まれるのが尿ぺ、ションペットと呼ばれるものです。
ゴミ屋敷の尿入りペットボトルを放置する危険性
あなた自身がゴミ屋敷に住んでおり、尿入りペットボトルが自宅にたくさんある場合、それを放置するのは危険です。
具体的に尿入りペットボトルがどのような被害をもたらすかを解説します。
ゴミ屋敷に住んでいるだけでたくさんのリスクがある
そもそもゴミ屋敷は、健康面や事故が発生しやすいです。
大量のゴミがあることでカビや細菌が繁殖しやすく、感染症になることもあるでしょう。
また、積み重なったゴミに引火して火事が起きるリスクも考えられます。
ゴミ屋敷の状態が悪化すると異臭が部屋から外へ漏れ、近隣の方とトラブルになったり、退去を命じられる可能性もあります。
さらにゴミ屋敷を退去する際に高額の退去費用がかかるなど、尿入りのペットボトルがなくてもゴミ屋敷にはデメリットしかありません。
ゴミ屋敷に住むリスクについてはアパートがゴミ屋敷化した場合のリスクと対処法!退去費用が高額にをご覧ください。
蓋をしていても異臭の原因となる
ゴミ屋敷の尿入りペットボトルから異臭がし、その匂いで部屋が快適な空間ではなくなってしまいます。
尿は独特の匂いを放ちますが、放置すると強い刺激臭を放ちます。
仮に蓋をしていても、ペットボトルからこぼれた尿から異臭がするケースも多いです。
きちんとトイレに行かず室内で排尿していると、イヤな匂いが部屋中に立ち込めて快適に暮らせなくなります。
さらにひどくなると屋外にも異臭が漏れ、近隣からクレームが入る可能性も高まるでしょう。
尿が発酵して爆発する
尿入りペットボトルが爆発し、お部屋を悲惨な状態にしてしまうことがあります。
ペットボトルの内部に残った飲み物と尿が混ざり合って発酵し、二酸化炭素を発生させるからです。
発生した二酸化炭素は密閉されたペットボトルの中に溜まっていき、一定容量を超えると爆発します。
尿入りペットボトルが破裂すれば、ペットボトルにためておいた尿が部屋中に飛び散り、自力では掃除ができません。
以上のように、ゴミ屋敷に住むことに加えて、尿入りペットボトルを放置するのは危険な行為です。
なぜゴミ屋敷住民はペットボトルに尿をするのか?心理を解説
どうしてゴミ屋敷住民はペットボトルに排尿してしまうのでしょうか?
トイレに行かないゴミ屋敷住民の心理を説明します。
理由①トイレに移動するのが面倒になってしまう
ゴミ屋敷住民がペットボトルに尿をするのは、トイレに移動するのが面倒だからです。
自宅をゴミ屋敷にする人の多くは面倒くさがりで、後回し癖があります。
ゴミを捨てるのを後回しにした結果、部屋がゴミで溢れてしまいます。
しかし、トイレは生理現象なので我慢にも限界があり、手近なペットボトルに排尿してしまいます。
理由②セルフネグレクトでトイレに行く気力が失われている
ゴミ屋敷住民の中には、セルフネグレクトを発症している方が多いです。
セルフネグレクトとは日本語で「自分を見捨てた状態」、つまり自分の身の回りの世話ができません。
そのため、ゴミを捨てたりお風呂に入ったり、トイレへ行くこともできなくなります。
自分のためにトイレに行こうという気力が失われ、とりあえず近くにあるペットボトルへ排尿しています。
セルフネグレクトを含めた片付けられない原因については、汚部屋の原因は病気?性格?見分け方や良くある病気の種類と特徴をご覧ください。
理由③夜にトイレに行くことの恐怖心から
暗闇が怖くてトイレに行けず、ペットボトルへ排尿する人もいます。
夜のトイレに恐怖心を持っていたり、ゴミが多過ぎて夜にゴミを避けながらの移動が難しかったりと理由はさまざま。
夜にトイレに行くことを回避するための行動として、ペットボトルへ排尿しています。
理由④ゴミ屋敷でトイレへの移動が難しい・トイレが使えない
お片付け24時が過去に対応した事例では、廊下や便器の中までゴミで埋め尽くされているような事例もあります。
このような状態ではトイレまでの移動が難しく、仮に移動できても便器が使えません。
そこでゴミ屋敷住民の方が便器がわりに使うのが、やはりペットボトル。
ペットボトルを便器代わりにして排尿している人は非常に多いです。
理由⑤悪いことをしている背徳感から病みつきになる
ゴミ屋敷と関係なく、個人の嗜好でペットボトルに排尿している人もいます。
お片付け24時にも「尿入りペットボトルの処分ができない」という依頼がたまにあります。
お部屋に伺うと中はキレイなもので、異常なのは、真っ黄色の液体が入ったペットボトルが大量にあることだけでした。
「悪いことと知りつつ、1回やったら癖になった」とのこと。このように、個人の趣味嗜好でペットボトルに尿をしてしまう方も稀にいます。
ペットボトルに尿をするのがやめられない人向けの対処法
「ペットボトルに尿をするのをやめたいのにやめられない」と悩む方へ向けて、3つの対処法を紹介します。
身の回りにペットボトルを置かないようにする
まず自宅にペットボトルを無駄に置かないようにしましょう。
身近にペットボトルがあると、ついついその中に排尿してしまう癖がやめられません。
ペットボトルさえなければ、仕方なくトイレに行くようになるはずです。
職場でペットボトルを買ったら飲み切って自宅に持ち込まないようにしたり、水筒で飲み物を持参するなどし、自宅にペットボトルを置かないように工夫しましょう。
トイレを掃除する
トイレが使えずペットボトルに尿をしてしまう人は、トイレだけでも掃除しましょう。
トイレへつながる廊下とトイレをキレイにすれば、ペットボトルに排尿する必要はありません。
まずは廊下にあるゴミを捨てて、歩けるスペースを確保してください。
その後、トイレや便器にあるゴミを集めて捨てます。
部屋全体の掃除ではないので短時間で済みますし、負担も少ないはず。
これでトイレが使えるようになり、ペットボトルで用を足さなくてよくなるはずです。
部屋が汚すぎて片付けられない方は、ゴミ屋敷の片付け専門業者に依頼して、トイレを含めた部屋全体を片付けましょう。
心療内科に通ってみる
ペットボトルに排尿するのが癖になってしまった人は、心療内科へ行って相談してみましょう。
ペットボトルへの排尿癖はある種の依存症で、どうしてもやめたいなら治療が必要だからです。
すぐには治らないかも知れませんが、なぜペットボトルへ排尿するのかを探るうちに、やめるきっかけを見つけられるはずです。
実は筆者の元同僚に、飲みかけのペットボトルを机の周りに大量に並べる癖を持つ人がいました。
職場の机なので上司に怒られるのですが、どうしても気づいたらまた大量に並べてしまいます。
そこで病院へ行ってみたところ発達障害で一種の「こだわり」であることがわかり、カウンセリングの末にペットボトルを並べる癖は直すことができました。
このようにペットボトルへ排尿する癖は治る可能性があるので、一度医療機関を受診してみましょう。
尿入りペットボトルが大量にあるゴミ屋敷を自力で片付ける方法
ゴミ屋敷に住んでおり、尿入りペットボトルの処分に困っている方もいるでしょう。
そのような方へ向けて、ゴミ屋敷と尿入りペットボトルを自力で片付ける方法を紹介します。
その1:ゴミ屋敷の片付けに必要な道具を全て揃える
まずゴミ屋敷の片付け前に、必要な道具を揃えておきましょう。
道具を揃えることで片付けのモチベーションが上がり、また途中で「あれがない、これがない」と気が散るのを防止できます。
ゴミ屋敷や尿入りペットボトルの掃除に必要なものは、以下のとおりです。
- ゴミ袋(資源・燃えるゴミ・燃えないゴミ)
- トング
- 軍手
- マスク
- バンダナ
- 雑巾
- 洗剤
その他必要なものがあれば、片付けの前に揃えておき、掃除に集中できる環境を整えておきましょう。
その2:トイレと水回りを掃除する
まずはトイレと水回りを掃除しましょう。
室内に大量にある尿入りペットボトルは、そのままでは捨てられません。
トイレに中身を流してから水で洗い、ゴミとして捨てる必要があります。
ペットボトルの洗浄は水回りを使うので、一番最初にゴミを取り除き、使えるようにしておいてください。
その3:部屋中のゴミを捨てる
トイレと水回りの掃除が終わったら、部屋中のゴミを捨てましょう。
部屋のゴミを片付ける順番は、乾いたものからが基本です。
乾いたものとは紙類などの燃えるゴミのことで、収集日が多く早いサイクルで捨てられます。
紙類などのゴミを袋へ入れて、次に生ゴミなども同様に燃えるゴミの袋へ入れていきましょう。
ゴミ袋がいっぱいになったら玄関などに置いておき、部屋にゴミがなくなるまでこの作業を繰り返します。
次にプラスチックなどの燃えないゴミ、ペットボトルなどを袋へ入れてゴミ出しをします。
その4:尿入りペットボトルを処分する
ゴミを片付けて作業スペースが増えたら、尿入りペットボトルの処理に取り掛かります。
異臭がする可能性があるので、マスクをしっかりしてから作業しましょう。
まずはペットボトルをトイレへ持っていき、そこで中身を捨てていきます。一気に流すとトイレが詰まる可能性もあるので、少しずつ様子を見ながら捨ててください。
その後、洗面台やお風呂などでペットボトルの中をしっかり水洗いしましょう。
なお、この時に中身を捨ててもペットボトルから尿の匂いがする場合があります。
その場合は資源ゴミには出せないので、自治体のルールに従ってゴミに出してください。
その5:室内の不用品を処分する
尿入りペットボトルを処分し終わったら、室内に残った不用品を処分します。
尿が付着している可能性があるものは、基本的に捨ててしまいましょう。
どうしても必要なものは、中性洗剤で拭いて乾拭きし、最後に消毒液をかけます。
粗大ゴミなど大型の家具はすぐには捨てられないので、邪魔にならない場所へまとめ、粗大ゴミの回収予約を入れておきましょう。
その6:尿がついた布製品などは洗濯、消臭する
尿がついてしまった布製品は衛生面を考えても、捨てるのがおすすめです。
しかし、ブランケットやラグなど捨てると困るものもあるでしょう。
捨てられない布製品は洗濯し、しっかり乾かします。
匂いがきつい場合は、酸素系漂白剤を使用すると匂いや黄ばみもスッキリ落とせます。
その7:部屋を掃除する
ゴミや不用品を捨てると、壁や床に汚れが付着しているのがよく見えるはずです。
最後に部屋全体を掃除して、汚れを落としましょう。
ゴミ屋敷だった部屋は食べ残しや生ゴミから出た汁で汚れている場合が多いので、洗剤を使ってしっかり拭き掃除を。
尿入りペットボトルがあった付近も、尿が付着しているのでよく拭きましょう。
尿入りペットボトルをそのまま捨てるのは不法投棄
尿入りペットボトルを触るのが気持ち悪くて、そこら辺に捨ててしまいたいと考えている人もいるでしょう。
しかし、尿入りペットボトルをそのまま捨てるのは犯罪です。
実際に尿入りペットボトルを不法投棄して、逮捕された事件を紹介します。
新潟県新潟市に住む男性が尿入りペットボトルを70kg道路上に投棄し「廃棄物の処理および清掃に関する法律違反(投棄禁止)」で逮捕されました。
以前より近隣から不審なペットボトルの投棄について通報があり、警察が捜査を進めていたようです。
人がいない空き地や道端に捨てるのももちろん違法です。
尿入りペットボトルを捨てたい場合はトイレで処理してから捨てるか、どうしても嫌なら片付け業者へ処理を任せましょう。
尿入りペットボトルの処分はゴミ屋敷の片付け業者へお任せ
尿入りペットボトルを触りたくない、自分で捨てたくない人もいるでしょう。
そんな方は、ゴミ屋敷専門の片付け業者で処理してもらうことができます。
ゴミ屋敷専門の片付け業者への依頼がおすすめな理由を解説します。
①尿入りペットボトルを持ち帰り処分してくれる
ゴミ屋敷の片付け業者は、尿入りペットボトルをそのまま持ち帰り、処分してくれます。
部屋まで来てペットボトルを回収してくれるので、あなたはペットボトルに触る必要すらありません。
ゴミ屋敷片付け業者は尿入りペットボトルの処理にも慣れているので、きちんと尿を処分して、ペットボトルを廃棄します。
自分で尿入りペットボトルを処分できない方は、業者に頼んで廃棄してもらってください。
②ゴミ屋敷の片付けも一緒にしてもらえる
ペットボトルはもちろん、ゴミ屋敷の片付けも依頼できます。
ゴミ屋敷を自力で掃除するのは大変な作業であり、挫折して途中で諦める人がほとんど。
ゴミ屋敷の片付け業者は清掃のノウハウも熟知しているので、スピーディかつ確実にゴミ屋敷を片付けます。
大量のゴミ、粗大ゴミや不用品を一気に処分したいなら、自力よりもゴミ屋敷の片付け専門業者を頼りましょう。
③ゴミ屋敷の清掃もできるので一石二鳥である
ゴミ屋敷はゴミを撤去しても、床や壁、天井にも汚れが染み付いており、家庭用洗剤では落としきれないケースが多いです。
特に尿の匂いは強烈で、普通の拭き掃除では取りきれないことも。
ゴミ屋敷の片付け業者に依頼すれば、ゴミや尿によって汚れた部屋をクリーニングしてくれます。
自分で掃除をする手間を考えると、ゴミ屋敷専門業者に頼んで部屋をさっぱりリセットしてもらった方が、快適な住環境をすぐに手に入れられます。
④悪臭が染み付いた部屋の特殊清掃も任せられる
尿やゴミからの異臭は、掃除をしてもなかなか取れません。
匂いは厄介なもので、壁紙や布製品などあらゆるものに染み付いてしまいます。
ゴミ屋敷の片付け業者はプロ仕様の脱臭機を使って、匂いが気にならないレベルまで消臭が可能です。
ゴミ屋敷を片付けて清潔な部屋にしたいなら、脱臭作業などもプロへ依頼しましょう。
⑤尿入りペットボトルを他人に見せる羞恥心で癖が治る可能性がある
ゴミ屋敷の片付け業者に尿入りペットボトルの処理を依頼することで、ペットボトルへの排尿癖が治るかもしれません。
人に恥ずかしいペットボトルを見せるショックで反省し、2度とやらなくなる人も。
実は以前女性のお客様から、尿入りペットボトルの処理を依頼されたことがあります。
女性スタッフを指定とのことで筆者が伺い、回収しました。
その際にお客様が恥ずかしさのあまり号泣され、その後ペットボトルへの排尿癖を見事に治した事例があります。
少々荒療治ですが、恥ずかしい部分を他人に見られることで、ペットボトルへ排尿するのをやめるきっかけが作れるかもしれません。
お片付け24時で対応した尿入りペットボトルがあるゴミ屋敷片付けの事例
【埼玉県朝霞市】解雇の危機迫る社員寮のゴミ屋敷を即日で片付け&清掃
埼玉県朝霞市のお客様より、大量のペットボトルがあるゴミ屋敷の片付け依頼をいただきました。
20代で昔から片付けが苦手だったというお客様。
実はお住まいは社員寮とのことで、今回ゴミ屋敷になったことがバレてしまい、片付けないとクビになるとのことでした。
一刻も早い対応が必要とのことで弊社スタッフが最短の日程で訪問し、現地調査。
玄関からゴミで埋め尽くされており、食べ残しや変色したペットボトルが大量に転がっていました。
スタッフ4名であっという間に清掃
調査したところゴミ屋敷にしていた期間が比較的短く、作業自体はゴミの回収と簡単な清掃のみで十分と判断し、8万円でお見積もりを出させていただきました。
玄関からゴミを片付けていって通路を確保したうえで、室内のペットボトルなども中身ごと回収。
弊社自慢のスタッフたちの力でみるみる片付いたお部屋を清掃し、片付いた社員寮を取り戻すことができました。
お客様はクビ寸前だったこともあり追い詰められていたのでしょう。
目に涙をためて「これで仕事を続けられます!ありがとうございました!」と言ってくださいました。
尿入りペットボトルやゴミ屋敷の処分にお悩みならお片付け24時へご相談ください
ゴミ屋敷住民の中には、ペットボトルに排尿する癖がある方も少なくありません。
精神的なもの、単純に面倒くさいなど理由はさまざまですが、共通するのは尿入りペットボトルの処理が疎かになることです。
そのまま尿入りペットボトルをおいておけば破裂して悲惨なことになったり、悪臭で近隣にも迷惑をかけたりしてしまいます。
尿入りペットボトルの処理が自分では困難なら、お片付け24時へご相談ください。
お片付け24時は100本以上の尿入りペットボトルのあるゴミ屋敷などを片付けた実績もございます。
お客様の気持ちに寄り添いながら、再びゴミ屋敷状態に戻らないためのアドバイスができる「心理相談士」も在籍しているので、お悩みごとがあればぜひご相談ください。