「家がゴミ屋敷になってしまってどうしたらいいかわからない」
「ゴミ屋敷の状態を抜け出して、まともな環境で生活したい」

今すぐにでも対処するべきゴミ屋敷ですが、抜け出すのはそう簡単ではありません。
実際、「抜け出したい」とは思っているものの、どうしたらいいのかがわからず対処できずにいるという方も多いのではないでしょうか？

この記事では、ゴミ屋敷を放置するのがNGな理由に触れながら、具体的な対処法について解説しています。
ゴミ屋敷の状態を抜け出したいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

ゴミ屋敷を放置するのがNGな理由

家がゴミ屋敷になってしまったものの、どうしたらいいのかがわからず放置しているという方もいるかと思いますが、ゴミ屋敷の状態を放置するのはNGです。
放置していると、さまざまなトラブルに発展する可能性があります。

ゴミ屋敷の状態を放置することで起こり得る5つのトラブルについて解説します。

体調が悪くなる

家がゴミ屋敷の状態になると掃除もまともにできなくなりますが、それによってホコリやカビが溜まった状態が続くとアレルギー症状を引き起こす可能性があります。

また、食べ物や飲み物のにおいにつられてやってくる害虫や害獣も体調不良を引き起こす厄介な存在です。
ハエやゴキブリ、ネズミなどの害虫・害獣は、さまざまな菌を保有しています。
ゴキブリやネズミは家の中を歩き回って菌を撒き散らしますが、その菌が体内に入ることでさまざまな病気を引き起こします。

これらの体調不良は原因となっているゴミ屋敷の状態を解消しない限り続く可能性があり、体調不良が慢性化する可能性もあるため大変危険です。

メンタルに影響する

ゴミ屋敷が影響を及ぼすのは体の健康だけではありません。
ゴミ屋敷の状態が続くと心の健康にも影響が出る可能性があります。

例えば、家がゴミ屋敷になると、家に帰ってもリラックスすることができません。
まともに寝ることもできなくなるので、不眠症のような重大な病になる可能性があります。

そもそも、家のゴミ屋敷化は普通の状態ではなく、心から発せられる隠れたSOSのサインだと言われています。
家がゴミ屋敷になった時点でメンタルに負荷がかかっている可能性が高いので、ゴミ屋敷の状態を解消するのと同時に、メンタルの問題も解消してあげるようにしなくてはいけません。

退去する際の費用が高額になる

ゴミ屋敷になって家の掃除ができなくなると、汚れやカビによって住宅が劣化します。
また、トイレやお風呂などの設備を日常的に稼働させられなくなることによって住宅設備の劣化につながる可能性も。
また、害虫や害獣の糞尿も、住宅の劣化につながる要素の一つです。

賃貸住宅は退去する際の原状回復が義務付けられているため、住宅の劣化が進むと大規模なリフォームが必要になり、高額な退去費用を請求されることもあります。
入居のときに支払った敷金で賄うのが難しい場合、数万円〜数十万円単位の費用を請求される可能性もあるので、住宅の劣化が進む前に対処しなくてはいけません。

近隣住民とのトラブルに発展する

家がゴミ屋敷化すると強烈なにおいを発するようになります。
また、害虫や害獣も発生しますが、これによって懸念されるのが近隣住民とのトラブルです。

ゴミ屋敷の強烈なにおいやゴキブリやネズミなどの害虫・害獣は、近隣住民の生活にも影響を及ぼす可能性があり、それらがクレームにつながることも。
近隣住民とのトラブルは厄介で、大きな問題に発展した場合は今の家に住み続けることが難しくなることもあります。

仮にゴミ屋敷の状態を解消したとしても、一度揉めるといい関係を築くのが難しくなってしまうため、トラブルになる前に対処しなくてはいけません。

火災の原因になる

ゴミ屋敷の状態を放置するリスクの中で最も注意しなければならないのが、「火災」です。

家がゴミ屋敷になるとまともに掃除ができなくなり、ホコリが溜まっていきますが、このホコリによって引き起こされるのが「トラッキング火災」です。
掃除ができない状態が続くことでコンセントのまわりにホコリが溜まると、そのホコリが火種となってトラッキング火災を引き起こすことがあります。
トラッキング火災の発生数は2016年から2020年の5年間で500件以上と、決して少なくありません。

また、ゴミ屋敷には燃えるものが多く、延焼のリスクもあります。
火災が起こると、自分の命だけでなく近隣住民の命も危険にさらされることになるので、放置せずに早急に対応する必要があります。

ゴミ屋敷になったらどうしたらいい？2つの対処法

家がゴミ屋敷になってどうしたらいいのかわからないのであれば対処法を把握しておきましょう。
2つの具体的な対処法を紹介します。

自分で片付ける

家がゴミ屋敷になったときの具体的な対処法の一つ目が、自分で片付ける方法です。
自分で片付ける方法には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

自分で片付ける方法の場合、業者に片付けを依頼するわけではないので費用を抑えられるというメリットがあります。
また、業者との日程調整も不要なので、自分のペースに合わせて片付けを進めることも可能です。

一方、家の状態によっては自分で対処できるレベルでないことも多く、自分で片付け始めたものの思うように進められずに途中で挫折するケースも少なくありません。
挫折せずに根気よく片付けを進められたとしても、元の状態にするのに一ヶ月以上かかることもあり、多くの時間と手間がかかるため、あまりおすすめできない方法だといえます。

自分で片付けられるレベルのゴミ屋敷かどうかの判断基準

ひと口に「ゴミ屋敷」と言っても、そのレベルはさまざま。
自力で片付けられるレベルのゴミ屋敷もあれば、自力で片付けるのが現実的ではないレベルのゴミ屋敷もあります。

家が「ゴミやものが散乱しているものの、床が見える状態で足の踏み場もある」という状態なのであれば、家の広さにもよりますが自分で片付けられるレベルだと言えるでしょう。
一方、「ゴミやものが積み重なっていて足の踏み場もない」という状態なのであれば、自分で片付けるのは現実的ではありません。

このレベルのゴミ屋敷を自力で片付けようとすると、途中で挫折する可能性が高いだけでなく怪我につながる可能性もあるので、費用はかかりますがプロである業者に依頼するべきです。

ゴミ屋敷を自分で片付けるときの手順

ゴミ屋敷を自分で片付ける場合は、以下の手順で進めるようにしましょう。

1. 準備を進める
2. 害虫を駆除する
3. 必要なものと不要なものを仕分ける
4. 必要なものをしまう
5. ゴミや不用品を処分する
6. 掃除をする

ゴミ屋敷の片付けを自力で進める場合、事前の準備がとても重要になります。
実際に片付け始める前に以下のものを用意し、ゴミの処分方法も確認しておくようにしましょう。

• 自治体指定のゴミ袋
• 大きめのビニール袋
• マスク
• 手袋
• スリッパ
• ビニール紐
• 段ボール
• ガムテープ
• 殺虫剤（スプレー式のものと燻煙式のもの）

ゴミ屋敷の片付けでは害虫が出てくることも珍しくないので、事前に燻煙式の殺虫剤での駆除も行っておきます。
駆除が完了したら、家の中のものを必要なものと不要なものに分け、必要なものはしまい、不要なものは処分していきましょう。

後は、ゴミや不用品がなくなった部屋を掃除すれば完了です。

ゴミ屋敷を自分で片付けるときのコツ

自力でのゴミ屋敷の片付けは時間がとにかくかかるのでいかに効率的に片付けを進めるかが重要になりますが、そこで把握しておきたいのが以下の3つのコツです。

• 通路を確保する
• 悩まず積極的に処分する
• どうしても悩むものは保留する

足の踏み場のないゴミ屋敷をそのまま片付け始めるのは非効率なので、まずは最低限の通路を確保することを最優先に作業を進めるようにしてください。
通路を確保しておくことで、家の中の行き来をスムーズに行えるようになり、作業も捗ります。

また、悩まず積極的に処分する意識も大切です。
悩む回数が増えたり長くなると、その分だけ手が止まることになりますし、脳が疲れてモチベーションも低下します。
ゴミ屋敷の片付けでは、悩まずにモチベーションを維持したまま片付けを進めることがとても重要になります。

どうしても処分するべきかどうかで悩むものについて、一旦保留しておいて、まずは全体的に片付けを進めることを優先して進めるようにしましょう。

専門業者に片付けてもらう

家がゴミ屋敷になったときの具体的な対処法の二つ目が、専門業者に片付けてもらう方法です。

専門業者に片付けてもらう方法には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

専門業者に片付けを依頼する場合、すべて業者側が行ってくれるので時間と手間がかかりません。
また、プロが対応してくれるので、短期間で確実にきれいになります。
ゴミや不用品の処分までまとめてお願いできるのも、専門業者に依頼する方法ならではのメリットです。

費用がかかる点というデメリットはありますが、自分で対応するのが難しいゴミ屋敷でもきれいにしてくれるので、確実にゴミ屋敷を片付けたいのであれば業者に依頼するのがおすすめです。

ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼するときの費用相場

ゴミ屋敷の片付けを専門業者に依頼するときの費用相場は以下のとおりです。

ただし、こちらの金額はあくまでも目安であり、必ずしもこの金額内に収まるわけではありません。
ゴミ屋敷の片付けを専門業者に依頼する際の費用は、家の広さやゴミの量などさまざまな条件によって変わるので、正確な金額を把握したい場合は見積もりを出してもらうようにしてください。

ゴミ屋敷を片付けたいけどお金がないときはどうしたらいい？

家がゴミ屋敷になってしまいどうしたらいいか悩んでいる方の中には、「片付けたいと思ってはいるものの、お金がなくて困っている」という方もいるかと思います。
お金がなくてなかなか片付けられずにいる場合は、以下の方法のいずれかで対応するようにしましょう。

分割払いに対応している業者に片付けを依頼する

お金がなくてなかなか業者に依頼できずにいる場合は、分割払いに対応している業者を探して片付けを依頼しましょう。

ゴミ屋敷の片付けを行っている業者の中には、分割での支払いに対応している業者があります。
ゴミ屋敷の片付け費用は数十万円になることも珍しくなく、その金額を一括で支払うのは大変です。
分割での支払いに対応している業者であれば、1回あたりの支払金額を2〜3万円など大幅に抑えられるので、無理なく返済できます。

また、頭金無しで依頼できたり、クレジットカードを持っていない人でもローンを利用できる業者もあるなど非常に便利です。
何より、ゴミ屋敷の状態を放置しないで済みますし、専門業者に依頼することで確実にきれいにできるので、お金がない場合は分割払いの利用を検討してみてください。

自分で片付ける・友人や知人に手伝ってもらいながら片付ける

分割払いを利用すれば月々の負担額を最小限に抑えながらゴミ屋敷の片付けを依頼できますが、「分割でも厳しい」という場合は自分で片付けましょう。

ただ、ゴミ屋敷の片付けは本当に大変なので、なるべく友人や知人に声をかけて手伝ってもらうようにしてください。
自分たちで片付ける場合は正しい手順での片付けがとても重要になるので、紹介した手順に沿って片付けを進めるようにしましょう。

また、まとめた不用品の回収と処分だけを業者に依頼するという方法もあります。
この方法の場合、ゴミ屋敷の片付け自体は自分で行う必要がありますが、大変で人手もいる不用品の回収と処分を業者にお任せできます。
他にも、「ハウスクリーニングだけ業者に依頼する」など、特定の作業だけ業者に任せて費用を抑える方法もあるので検討してみてください。

自治体の助成制度を利用する

分割払いでも費用を捻出するのが難しく自分で片付けるのも難しい場合は、一度自治体の助成制度をチェックしてみましょう。

すべての自治体が行っているわけではありませんが、自治体の中には、ゴミ屋敷で生活している住人に対して支援を行っている自治体もあります。
ゴミ屋敷に対する条例が設けられている自治体だと何かしらの支援を行っている可能性が高いので、一度担当部署に相談してみるべきです。

ただ、必ずしも支援を受けられるわけではない点には注意が必要です。
また、支援の内容は自治体によって異なるので、どういった支援が受けられるのかよく確認した上で利用するようにしてください。

お金がないときのゴミ屋敷の片付けについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
▶【お金がないときに】ゴミ屋敷を片付ける方法！安くするコツも紹介

ゴミ屋敷をどうしたらいいかわからないときはお片付け24時に相談を

家がゴミ屋敷になった場合、どうしたらいいかわからずズルズルと放置してしまうケースも少なくありません。
ただ、ゴミ屋敷の状態を放置していると体調不良や近隣住民とのトラブルなどさまざまなリスクが高まっていくので、放置せず、すぐに対処することが大切です。

どこから手をつけていいのかがわからない場合は、決して放置せず、プロに相談してきれいにしてもらいましょう。
お片付け24時は、ゴミ屋敷の片付けを依頼できる便利な専門業者です。
自分で対応するのが難しい足の踏み場もないゴミ屋敷もきれいに片付けますし、不用品の処分までまとめて依頼できます。

どうしたらいいかわからず片付けを進められずにいる場合は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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