「物置に物を詰め込みすぎて、どこに何があるかわからない」
「片付けたいけれど、自分で整理や処分をするのは大変…」
物置は便利な収納スペースですが、つい不要なものを詰め込みすぎてしまい、使いづらくなることがよくあります。
その結果、いざ片付けようとすると手間がかかり、自力で整理や処分を進めるのが難しくなることも。
そこでこの記事では、物置が散らかりやすい理由から、効果的な片付け方法やプロが実践する収納術、そして片付けの専門業者に依頼する場合のメリットまで詳しく解説します。
目次
物置が散らかりやすい理由
物置が散らかりやすい理由にはいくつかのパターンがあります。
自分がどのパターンに当てはまるのかを理解して、適切な対処法をとりましょう。
①一時保管場所になりやすい
物置は「とりあえず置いておく場所」として使われがちです。
例えば衣替えの時期には、冬物を取り出すために夏物を乱雑に動かし、また空いたスペースに冬物を無秩序に放り込む、というサイクルが繰り返されてゴチャゴチャになってしまいます。
最終的に必要なものがどこにあるかわからないほど散らかり、いつの間にか不用品を入れておくためのスペースになる事例も少なくありません。
②見えない収納のため片付けの必要性を感じにくい
リビングや寝室など日常的に目に入る場所は散らかっていると気になるので、こまめに片付けている方も多いでしょう。
しかし物置は普段目に入らないため、「きれいに片付ける意味がない」と感じてしまいがちです。
来客時に見られる心配もないので、急いで片付ける必要がなく、ついつい後回しになりがちな場所です。
片付けの必要性を感じないまま時間が経過し、いつの間にか自力で整理ができないほど物がいっぱいになってしまいます。
③収納ルールを決めていない
物置を買った当時は綺麗に整頓していても、徐々にルールが乱れて適当にものを放り込んでいる方も多いでしょう。
「後で整頓すれば良い」と思っても、物置は常に目に入る場所ではないので、そのまま放置してしまいがち。
また、物置を家族で共用している場合、自分以外の家族がルールを守らず適当にものを放り込んで荒らすようなケースもあります。
丁寧にラベリングをしたり、家族で物置を扱うルールを共有しなければ、物置を綺麗に保つのはかなり難しいでしょう。
④物量が多すぎる
収納スペースの容量を超える量の物を詰め込めば、散らかるのは当然です。
特に「もったいない」「いつか使うかもしれない」という気持ちから、使わないものを捨てられずに溜め込んでしまうケースが多く見られます。
例えばベビーカーや子供のおもちゃを「孫が生まれたらあげたい」と保管していたり、もう辞めた趣味のグッズを「またやるかも」ととっておくなど、ものを捨てられない傾向にある人は要注意です。
物置に入る容量と保管するもののバランスを決めなければ、物置は片付けられないでしょう。
物置の片付けは自分で?業者に任せるべき?
物置の片付けは自分でもできますが、物量が多い場合や物置自体を捨てたい場合などは業者に依頼すべきです。
物置を自力で片付けられる場合と、そうでない場合について解説します。
自分で片付けるべき状況
物置が小型で物量が少ない場合は、自力での片付けは十分可能なので、まずは自分で片付けをやってみましょう。
物量が少ないので、不用品の選別にもさほど時間がかかりません。
収納スペースなどを作る場合でも、倉庫自体が小さいので作業時間も短く済むはずです。
また物置の中にプライベートなものをたくさんしまっている場合、思い出の品などを自分で整理したい方も、多少時間をかけても自分で物置を片付けた方が良いでしょう。
人に任せると「捨てたくないものを捨てられた」などの遺恨が生じる可能性が高いです。
業者に依頼した方が良い状況
物置が大きく大量の不用品が蓄積している場合は、専門業者への依頼を検討すべきです。
大型の物置を庭に設置し、中にぎっしりものを入れているような場合は、物量が多すぎて仕分けだけでも数日かかります。
さらに、大型の物置には自転車など大型の不用品が入っているケースが多いので、ゴミの処理自体も大変です。
そのため、業者を呼んで一気に不用品を処分してもらった方が片付けが捗ります。
また、物置を撤去する場合も業者を呼ぶのがおすすめです。
物置が大きい場合は自力での解体はほぼ無理なので、業者を呼んで運搬から任せてしまいましょう。
物置を自分で片付ける方法を徹底解説
物置の片付けに自力で挑戦したい方向けに、片付けの手順を紹介します。
Step1:片付け前の準備をする
物置を片付ける前に、必要な道具を用意しておきます。
途中で「あれが足りない、これが足りない」となると、作業が中断してスムーズに片付けができません。
物置の片付けに必要な道具は以下のとおりです。
- 丈夫なゴミ袋(45L以上のものが便利)
- 分別用のダンボール箱
- 軍手やゴム手袋
- マスク(ほこりや汚れから守るため)
- メジャー(収納スペースの寸法確認用)
- ラベルライターまたはマスキングテープとペン
また、片付けのための十分なスペース確保も重要なので、物置周辺にあるものは片付けておきましょう。
作業スペースには「捨てる」「残す」「保留」の3つのゴミ袋をかけたボックスを用意し、仕分けしやすいようにしておきます。
Step2:不用品の仕分けと処分をする
物置から全てのものを一度出し、一つひとつ確認していきます。
仕分けの基準として、以下の3つのカテゴリーに分けるようにします。
- 必ず残すもの:定期的に使用するもの、絶対に捨てたくないもの
- 処分するもの:1年以上使っていないもの、壊れているもの、他で代替が効くもの
- 迷うもの:思い出の品や捨てるのに迷いを感じるもの全般
例えば、夏に使用する水遊び用のグッズなどは毎年使用する可能性があるので残します。
反対に、サイズアウトした服などは知人に譲るなど、物置に置かずに処分する方法を考えます。
迷うものは一時的に別の場所に保管して1週間程度置いてから再度検討すると、あっさり捨てるか残すかの判断がつくことが多いです。
無理にその場で捨てようとせず、迷う場合は保留という選択肢も残しておきましょう。
Step3:吊るす収納などでレイアウトを組む
物置をスッキリさせて、機能性を高めたいなら吊るす収納や壁面収納を活用しましょう。
おすすめの収納方法は次の項目で解説しますが、以下のような収納アイデアを参考にすると、物置がより使いやすくなります。
引用:RoomClip
棚のうえに100円均一のカゴをおいて仕分けを作ったり、壁にフックをかけるだけで収納の効率は上がります。
家族で共用するなら、棚やカゴにラベリングをして「何をどこにしまうか」ルールを明示するのもおすすめです。
ものを戻す前に使い勝手を考えて収納レイアウトを組み、片付けやすい土台を整えましょう。
Step4:ものを戻して整頓する
分類したものを、新しく作ったレイアウトに従って戻していきます。
この際に以下のように整頓すると、物置の機能性が上がり、ものを取り出す際に散らかるのを防げます。
例えば、使用頻度が高いものは手が届く位置や手前に配置し、オフシーズンものは奥に置くなど工夫してみましょう。
また、仕切りを十分に作れない場合は収納時の写真を撮影し、何をしまったかメモを添付しておくと取り出す際に「何をどこにしまったか」がわかりやすくなります。
散らかりにくい整頓の方法は整理整頓で大切なのは優先順位!片付けられない考え方とはで紹介しています。
片付けのプロ直伝!予算別倉庫収納のコツ
物置の整理整頓には、適切な収納アイテムの活用が欠かせません。
低予算で作れる物置の収納アイデアを共有するので、ぜひ片付けの際に活用してください。
①手軽に購入できるアイテムで作る収納スペース
家庭用物置は、収納棚があらかじめついている製品が多いです。
しかし、収納棚をそのまま使用すると仕切りがないので、ものが散らかりやすいのが欠点。
この場合は100円均一などで購入できるカゴを利用し、仕切りを作りましょう。
引用:DAISO
例えば、ダイソーで販売されている積み重ねられる収納バスケットを収納棚におけば、小物を綺麗に整頓できます。
前部分が大きく開いているので、バスケットを積み重ねても取り出しやすく便利です。
引用:CAINZ
もう少ししっかりした作りのかごがよければ、カインズの「整理収納小物ケース Skitto スキット」を利用しましょう。
サイズがXSからXXLまで幅広く展開しており、物置の大きさに合わせて組み合わせられます。
引用:RoomClip
また、このように側面にマグネット付きフックを取り付けて、ネットをかけることで、ボール類などの転がりやすいものを収納する方法もおすすめです。
②物置に入れない方が良いものも
物置の効率的な活用のために、物置に入れない方が良いものもチェックしましょう。
例えば重要書類、写真アルバムや子供が学校で作った作品などは、物置に入れないようにしましょう。
作りがしっかりした物置でも、湿気を完璧に防ぐことはできませんので、紙が波打ってしまったり劣化する可能性が高いです。
また、盗難されるリスクもあるので、貴重品も物置に入れないようにしましょう。
食品や飲料等も害虫や害獣が発生するリスクがあるので、屋外に設置してある物置に入れるのはおすすめしません。
物置に入れておくといつの間にか忘れてしまい、賞味期限切れになってしまいます。
基本的に物置に入れるのは「使用頻度が低く、屋外においても問題が起きないもの」と考えると良いでしょう。
片付け後に物置自体を捨てたい場合の処分方法
物置自体を撤去したいと考えている方向けに、物置を捨てる方法を紹介します。
業者に解体を依頼して処分する
最もおすすめの方法は、片付け業者に物置の処分を依頼する方法です。
業者に依頼すれば物置内の不用品、土台に使っていたブロックなどもまとめて処分してもらえます。
大型の物置であっても専門の工具で解体して回収してもらえるため、自分で解体する手間もありません。
なお、物置の処分はサイズや材質によって必要な費用が変わりますが、大体3〜10万円程度が目安です。
自分で解体して自治体のゴミに捨てる
物置がスチール製であれば、自分で解体して自治体のゴミに出せる可能性があります。
スチール製の物置はボルトやナットでスチール板を組み合わせて作られているので、解体してパーツにバラせば運びやすくなります。
以下のような道具をお持ちなら自力で解体もできるので、DIYなどが得意なら試してみても良いでしょう。
- 軍手
- ドライバー
- スパナ
- バール
- 脚立(屋根が高い場合)
物置の解体についてわかりやすい動画があったので、壁を外す順番等の参考にしてください。
ただし、物置の構造によっては壁を取り外す順番によっては倒壊するなどのリスクがあります。
自信がない方は業者に解体してもらった方が安全です。
物置の大きさによって粗大ゴミの処理費用は変わりますが、相場200円〜3,000円程度と、さほど高くありません。
また、小型の物置であればそのまま運搬できるので、解体せずに捨てられるでしょう。
物置ごと売却または譲る
物置がまだきれいなら、捨てずに売却したり、譲る方法もおすすめです。
イナバ、ヨド、タクボ物置は日本でも人気の物置3大メーカーなので、この3つの物置は特に売れやすいです。
近隣のリサイクルショップで物置を査定してもらい、自宅まで引き取りに来てくれるよう交渉すれば、運搬の手間もありません。
また、売るのが面倒なら近所の方に物置をもらってくれるように頼んでみましょう。
買取ではないので対価は受け取れないことが多いですが、無料で物置を処分できます。
物置の片付けを業者に依頼するメリット
物置の片付けは業者に依頼するのがおすすめです。
物置の片付けを専門業者に依頼することで得られるメリットを紹介します。
不用品の仕分け不要で片付けが楽
物置の中にはたくさんの不用品が収納されており、自分で仕分けをするとなると労力がかかります。
一方で片付け業者に依頼すれば、不用品を仕分けも運搬も不要で、全て持っていってもらえます。
自分で物置の不用品を仕分けして捨てにいく必要がないため、億劫な物置の片付けも楽に済ませられるのがメリットです。
物置にある価値のあるものを売却できる
物置の中に売れそうなものがある場合は、買取査定を依頼しましょう。
買取になれば代金を受け取れ、その費用を不用品回収の費用に充当して、片付け費用を抑えられます。
例えば、人気メーカーの調理器具や骨董品、レトロなおもちゃなどは思わぬ価値がついて高額買取になる可能性も。
売れないと思うものでも買取になることがあるので、片付けの際に「売れそうなものがあったら査定に回してください」と伝えておくのがおすすめです。
物置の収納についてアドバイスがもらえる
片付け業者は整理整頓についてもノウハウがあり、物置の収納方法へのアドバイスも可能です。
動線を考えた収納のコツ、取り出しやすい物の配置などについて教えて貰えば、より物置を使いやすくなります。
お片付け24時には整理収納アドバイザー資格を持つスタッフが在籍しています。
「こんなふうに物置を使いたい」「物置を使う際に、こんなことで困っている」と悩みを伝えていただければ、物置を使いやすくするアドバイスをさせていただきます。
物置が不要になった場合は物置ごと回収してもらえる
物置が不要になった場合の処分も、片付け業者に依頼すれば楽に済みます。
自分で解体をする必要はなく、物置と不用品をそのまま回収してくれるからです。
解体が必要な場合は片付け業者のスタッフが対応してくれるため、工具の用意も必要ありません。
自力での物置の解体は倒壊による怪我のリスクがありますが、プロに任せれば安全かつ速やかに物置を解体、処分できます。
物置の片付けを業者へ依頼した場合の費用相場
物置の片付けを業者へ依頼する場合の費用相場をまとめました。
サービス内容 | 費用相場 |
小型物置(1坪未満)の片付けのみ | 1〜3万円 |
中型物置(1〜2坪)の片付けのみ | 3〜5万円 |
大型物置(2坪以上)の片付けのみ | 5〜10万円 |
物置の解体・撤去 | 3〜10万円(サイズにより) |
不用品の買取 | 片付け費用と相殺可能 |
小さめの物置であれば不用品自体の量が少ないので、1〜3万円程度での対応が可能です。
物量が多いほど片付け費用は高くなりますが、それでも10万円を超えるケースは少ないでしょう。
また、解体の有無によっても費用が変わるので、事前に物置の処分も含めて見積もりを依頼するようにしてください。
物置の片付けについてよくある質問
最後に物置の片付けについてお悩みの方が抱えているよくある疑問と回答をまとめました。
Q1:物置の片付け費用を抑えるには?
物置の片付け費用を抑えるには、自分でもできる限りの片付けをしておきましょう。
衣類などの軽いものや捨てやすいものは、事前に普通ゴミの日に処分しておいてください。
片付け業者へ依頼する作業を減らしておくほど、作業費用は安くなります。
また、買取を利用してその代金で片付け費用を相殺するのもおすすめです。
もう1つおすすめなのは、分割払いが可能な片付け業者を選ぶことです。
片付け費用自体が安いわけではありませんが、毎月定額を支払う分割払いにすれば、支払いの負担を抑えられます。
お片付け24時でも分割払いに対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
Q2:物置は普通ゴミに出せますか?
物置を解体して、壁部分等を分解できれば普通ゴミに出すことができます。
自治体によって普通ゴミに出せる大きさは違うので、お住まいの地域のゴミ出しルールを確認してみましょう。
物置の素材は不燃性なので、不燃ゴミに出せる可能性はあります。
ただし、多くの自治体では一辺が30〜50センチを超える場合は粗大ゴミに分類されるため、分解が難しい場合は粗大ゴミとして処理しなければなりません。
お片付け24時で対応した物置の片付け事例
【埼玉県上尾市】遺品整理とガレージ・物置取り壊しに伴う不用品回収
埼玉県上尾市のお客様から、亡くなったお父様が所有されていた物置やガレージの不用品回収の依頼をいただきました。
ガレージや物置の解体も依頼したいとのことでしたので、早速現地でお見積もりを開始。
不用品の量も多かったため作業を2日に分け、作業員4名が1日で不用品を回収し、翌日に解体作業というスケジュールを組みました。
冷蔵庫や洗濯機、扇風機などの家電類も物置に大量保管されていましたが、予定通り1日で回収を完了。
翌日には物置とガレージを工具で解体し、トラックへ積んで回収させていただきました。
お客様から「分割払いも可能で、すぐに対応可能と言ってくれて助かりました」と嬉しい言葉もいただいています。
まとめ:物置の片付けにお困りならお片付け24時にお任せください
物置はなんでも放り込める場所だけに、気を抜くとすぐに散らかりがちです。
一度気合を入れて片付けた機会に、収納方法やルールを見直して、物置がごちゃごちゃにならないように整える必要があります。
とはいえ時間がなく物置を片付ける余裕がなかったり、物置の中の不用品を捨てる工程が面倒だと感じる方もいるでしょう。
その場合は、お片付け24時のような片付け専門業者へお任せください。
お片付け24時では、物置の片付けから不用品の回収、物置自体の解体まで一貫して対応します。
経験豊富なスタッフが、お客様のご要望に合わせた丁寧な片付けをするのはもちろん、整理収納のアドバイスも可能です。
物置の不用品の買取や分割払いにも対応し、支払い負担を軽くするご相談も大歓迎です。