蛍光灯やスプレー缶はどうやって捨てるの?ゴミ捨てに悩む物の処分方法
蛍光灯やスプレー缶など、日常的に使うのに捨て方がよくわからない物は多くありますよね。
捨てる手間を惜しんで、不要な物であふれているご家庭も少なくはないでしょう。
今回は捨て方が分からない5つのアイテムについて、捨て方や危険性について解説します。
- 蛍光灯
- スプレー缶
- マニキュア
- 刃物
- ライター
これらのどうしていいかよくわからないゴミの安全な捨て方を、この記事で一緒に学んでいきましょう。
目次
不用品処分に悩む物①蛍光灯
蛍光灯には有機物質である水銀が含まれているため、可燃ゴミとして処分することができません。処分方法は各自治体によって異なりますが、基本的な捨て方から確認してみましょう。
蛍光灯の処分方法
【蛍光灯の処分方法】
①交換した時の新品の蛍光灯が入っていた箱に入れる(破損防止) |
ただし自治体で回収できるのは家庭から出た蛍光灯のみです。
会社や工場、お店などから出た蛍光灯は、産業廃棄物処理の許可を持っている専門業者への依頼が必要になります。不用品回収業者の中には産業廃棄物処理の許可を持たずに不法な廃棄をする業者もいるため、依頼の際には確認が必要です。
蛍光灯の処分が難しい理由
蛍光灯は水銀を使用して作られています。蛍光灯のガラスが割れると気化した水銀が肺で吸収されてしまい、体内に毒物として蓄積されてしまいます。
つまり蛍光灯は
- 割れたガラス片でケガをする
- 割れたら中から有毒な水銀が気化して出てくる
という2つのリスクをはらんでいます。
ゴミ置き場まで安全に運ぶのが難しいと感じたら、不用品回収業者に引き取りに来てもらう方法が安全です。
不用品処分に悩む物②スプレー缶
スプレー缶は中身を使い切って捨てるのが全国の共通ルールです。使いきれなかった場合は中身を処分してから捨てる必要があります。
スプレー缶の処分方法
大量のスプレーを一度に処分するのは危険が伴うためおすすめはできません。ですがスプレー缶にちょっとだけ残った物を処分するときに以下のような方法で処分ができます。
【スプレー缶の中身を処分する方法】
①風通しのいい屋外で噴霧ボタンを押して中身を出し切る ※ガス抜きキャップがついている物もあるので利用すると便利 |
間違っても屋内や、火器を使う台所などでスプレー缶の中身を処分するのはやめましょう。
またスプレー缶の中身を出し切るため出し切るために穴をあけるという情報がありましたが、安全面から今は穴を開けることを禁止している自治体が増えてきました。噴射ボタンを押してももう何もでなくなるまでしっかりと噴霧して、穴はあけずに処分しましょう。
スプレー缶の処分が難しい理由
空にしなくてはいけない理由は、スプレー缶の中身が危険だからです。スプレー缶は最後まで均一に噴霧するために引火性のある噴出材が使われている物が主流です。
この噴出材の残りにより、ゴミ収集車では頻繁に爆発事故が起きています。2018年には北海道で大量の消臭スプレーを処分したことにより、負傷者42人を出す爆発事故が起こっています。
火事やゴミ収集車の爆発に繋がらないよう、スプレー缶の処分には細心の注意が必要です。処分したいスプレー缶が大量になる場合や、事故が心配な場合は、無理をせず不用品回収業者に依頼しましょう。
不用品処分に悩む物③マニキュア
マニュキュアはガラス瓶とプラスチックのキャップ、それに中にはマニキュアの液が入っています。分別が難しく、処分に困って収納がパンパンになっている人も珍しくないでしょう。
マニキュアの処分方法
マニキュアは分別して捨てる必要があります。
【マニキュアの処分方法】
①中の液体を新聞紙などに出して瓶を空っぽにする ※固まって開かない場合は瓶ごとお湯に浸けて緩める |
分別不要でまるごと燃えないゴミとして処分できる自治体や、瓶はリサイクルに出せる自治体など、マニキュアは処分のルールにばらつきがあるアイテムです。住んでいる自治体のホームページや問い合わせなどで確認してから分別しましょう。
マニキュアの処分が難しい理由
マニキュアの分別が難しい理由は、面倒な作業を大量にしなくてはいけない点です。中身を捨てて分別するのは1~2本なら難しくはないでしょう。
ですが大量に分別するのはかなりの時間と手間がかかるうえ、刺激臭で体調が悪くなる人も。
マニキュアの寿命は大体2~3年と言われています。年数のたったマニキュアやもう使わないマニキュアが大量にある場合、不用品回収業者に任せる方法も検討しましょう。
不用品処分に悩む物④刃物
壊れた刃物を使い続けるとケガにつながるため、柄が取れた包丁や持ち手が破損したハサミなどは諦めて早めに処分しましょう。
刃物の処分方法
刃物はケガに直接繋がる危険なゴミです。安全に処分するための処分方法は以下の通りです。
【刃物の処分方法】
①刃の部分が露出しないように、厚紙や段ボールなどで包む |
包丁などの刃物は不燃ごみや金属ゴミとして扱う自治体が多いようです。また30cmを超える場合は粗大ゴミ扱いになるなどのルールを設けている自治体もあります。
何ゴミとして分別するのか、大きさはどのくらいまでが回収できるのかなど、自治体の分別ルールを確認しましょう。
刃物の処分が難しい理由
刃物の処分は、自分はもちろん、回収する清掃員の方にケガを負わせてしまうリスクが最も大きいごみと言えます。間違った出し方は危険なので、回収する清掃員に配慮して正しく安全に捨てましょう。
また収集日より前に捨てると、捨てたはずの刃物が犯罪に利用されるリスクも出てきます。
刃物を処分するときは収集日やルールを守りつつ、清掃員の方に配慮した捨て方で捨てましょう。
不用品処分に悩む物⑤ライター
ライターは使い切って捨てるのが基本ですが、使い切れない時は空っぽにしてから処分する必要があります。
ライターの処分方法
ライターはスプレー缶と同じく、安全面から中身を抜いてから処分する必要があります。
【ライターの処分方法】
①火が付かないように操作レバーを押して輪ゴムで固定する |
ライターは火をつけるための道具であるため、安全に処分するには火が付かない状態にする必要があります。
ライターの処分が難しい理由
ライターはスプレー缶と同じく、度々ゴミ収集車の中で爆発を起こしています。清掃員が安全に回収できるよう、少し手間が掛かりますが正しく処分しましょう。
処分が面倒なものは不用品処分業者に任せよう!
危険を伴うものは安全に処分するために少し手間がかかります。できるだけ使い切るのが基本ですが、使い切れないと判断した時点でこまめに捨てるのが上手く処分する近道です。
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