「ゴミ屋敷に住む男性って、どういう心理なの?」
「ゴミ屋敷でどうやって暮らしているんだろう?」
身近なところにゴミ屋敷に住んでいる男性がいる場合、こんな疑問が浮かぶ人は少なくありません。
結論からいうと、ゴミ屋敷に住む男性の心理はいくつかに分類できます。
そこで本記事では、これまで数々のゴミ屋敷をお片付けしてきた「お片付け24時」が、プロの視点からゴミ屋敷に住む男性の心理について解説します!
後半ではゴミ屋敷を解決する方法についても紹介するので、ぜひ身近な人との向き合い方の参考にしてくださいね。
目次
ゴミ屋敷に住む男性の心理
公益財団法人日本都市センターの発表によれば、ゴミ屋敷に住む人は大きく以下の3種類に分けられるとあります。
- ゴミは宝物タイプ
- 純粋に片付けられないタイプ
- 混合タイプ
(出典:自治体による「ごみ屋敷」対策 | 公益財団法人日本都市センター)
このようなタイプに分かれる理由について解説していきます。
【関連情報】
▶ゴミ屋敷に住んでいる人の心理とは?片付けできないのはSOSのサインかも
精神的な余裕がない
疲労で片付けができない場合もあります。
はじめは単なる疲れでも、悪化すると最低限の生活すら困難になりセフルネグレクト状態になってしまうことも…。
うつ病になったり、お酒やタバコに依存したりするケースもあり、空き缶や吸い殻だらけのゴミ屋敷は少なくありません。
孤独や不安感を覚えている
孤独や不安感を抱えている男性も多数。
- パートナーがいない
- 家族がいない、または絶縁状態にある
- 近所付き合いがない
- 無職 など
こうした状況にある人は社会とのつながりが薄くなり、孤独や不安を埋めるためにものを必要以上に溜め込んだりすることがあります。
また周囲にサポートしてくれる人がいないと、家のゴミ屋敷化が深刻になるまで対処できないといった問題もあります。
対人関係に恐怖や不信感を抱いている
よくあるのが過去にゴミ出しの方法が間違っていると指摘され、怖くなってゴミ捨てに行けなくなってしまったという例。
またゴミ出しのとき近隣住民に会うのが怖いという人もいるんです。
その結果家にゴミが溜め込まれてしまい、ゴミ屋敷が深刻化する場合もあります。
収集癖があり色々なものを集めたくなる
収集癖がある男性も、ゴミ屋敷を作ってしまいがち。
たとえばプラモデルやフィギュア、アニメグッズや漫画などに囲まれて暮らすことに幸福を感じる人は少なくありません。
人によっては、他人からは「ガラクタじゃないの?」と思われるようなものを宝物のように大切にしていることもあります。こうした男性はものの処分に強い抵抗を示すため、周囲が本人の価値観を理解したうえで少しずつ片付けをサポートすることが大切です。
さまざまなものに愛着が湧き捨てられない
「捨てるのがもったいなく感じる」という気持ちがエスカレートすると「ものを捨てるのが怖い」といった心理状態になることも。
こうした人は愛着のコントロールが難しく、ものに依存している傾向にあります。
秘密基地のような空間が好き
秘密基地のような、自分一人だけの空間が好きな男性も家をゴミ屋敷化させてしまいがち。
好きなものに囲まれ、狭く薄暗い自分だけの空間。
こうした空間を好む人は、ものが少なくきちんと整理された部屋ではかえって落ち着かない気持ちになってしまう傾向にあります。
自分に自信がない
ゴミ屋敷の住む人の中には、自分に自信がない人も多くいます。
「自分に自信がない」=「自分に価値がない」と認識してしまうと、自分のために必要な片付けやゴミ出しも面倒に感じてしまいます。
片付けだけではありません。
食事や睡眠、適度なストレス発散や運動といった心身のメンテナンスすべてが適当になってしまい、セルフネグレクト状態になる男性もいます。
見た目を気にしない
見た目を気にしない性格の人も、ゴミ屋敷の住人になってしまいがち。
「自分の見た目などどうでも良い」と思っている男性は、住環境についても無頓着であることがしばしば。
お風呂に入らない、または服や布団が汚れていても気にならないといった男性も少なくありません。
極端にプライドが高い
極端にプライドが高い男性も、ゴミ屋敷を作ってしまいがちです。
ゴミ屋敷はストレスや精神疾患、生活環境の変化などから誰しも陥ってしまう可能性のあるもの。
しかしプライドが高いと誰にもSOSを出せず、どんどん状況が悪化してしまいます。
ゴミ屋敷は業者に依頼すればすぐに片付きますが、それすらも抵抗のある男性は少なくないのです。
面倒くさがり
純粋に面倒くさがりな男性も、家をゴミ屋敷にしてしまいがちです。
お片付け24時にご依頼いただくお客様の中でも、「明日片付けようと思う日を続けてたら、いつの間にかゴミ屋敷になっていた。」という男性が多くいらっしゃいます。
ゴミ屋敷に住む男性に共通する心理以外の特徴
ゴミ屋敷に住む男性には心理状態以外にも、ある共通の特徴があります。
それは主に以下のとおりです。
- 毎日が忙しい
- 強いストレスを抱えている
- 家事全般が苦手
- 対人関係が希薄
- 実家もゴミ屋敷だった など
全員がすべてに当てはまるわけではありませんが、こうした状況下にある男性は非常に多い傾向にあります。
毎日が忙しい
毎日忙しいと、多忙で家を片付ける時間がありません。
また仕事で家を空けている時間が多い人も、家をゴミ屋敷にしてしまいがちです。
お片付け24時にも、こうした人からの依頼が多数。
こちらのご依頼者様は、飲料メーカー勤務の営業マンです。
コロナ禍による業績不振で大幅な人員削減が行われた結果、膨大な業務に追われ忙しい毎日を送っているそう。
休日は疲労回復のために寝ていることがほとんどで、家事もできず、気づけば家がゴミ屋敷になってしまっていたとのことでした。
強いストレスを抱えている
強いストレスを抱えると、人は自分の身の回りのことをする余裕がなくなってしまいます。
これは男性に限ったことではありません。
日々の仕事のストレスが徐々に蓄積してゴミ屋敷を作ってしまうパターンは、男女問わずかなり多いケースです。
また家族の死や離婚といった悲しいライフイベントがきっかけでゴミ屋敷を作ってしまうこともあります。
家事全般が苦手
そもそも片付けをはじめとした片付けをあまりしたことがない人も、家をゴミ屋敷にしてしまいやすい傾向があります。
たとえば食事は買い食いがメイン、買い物は通販、実家でも家事をしたことがない、といった感じ。
片付けの経験自体が少ないと家事への苦手意識が生まれ、片付けを先延ばしにしてしまいがちになります。
お片付け24時のご依頼者様の中にも、こうした人は少なくありません。
こちらの男性は仕事柄出張が多く、家を空けることが多かったそうです。
食事もテイクアウトやデリバリーに頼りきりで、買い物も主に通販を利用するため部屋のあちこちにゴミが溢れかえっている状態。
なかなか片付けできずにいましたが、管理会社から指摘があり、重い腰を上げるに至ったそうです。
対人関係が希薄
対人関係が希薄な人も、家をゴミ屋敷にしてしまう可能性が高いです。
たとえば家族がいない、もしくはほぼ絶縁状態にあるような人。
またパートナーもおらず、友人も少ないといった人は家に人を呼ぶ機会がそもそも多くありません。
そのため自宅のゴミについて指摘されることなく、何年も過ごした結果、家がゴミ屋敷化してしまいます。
実家もゴミ屋敷だった
幼い頃からゴミ屋敷のような家で育った人は、一人暮らししたときにも家をゴミ屋敷化してしまう可能性が高いです。
片付いていない環境に慣れていると、そもそもゴミ屋敷に対し「何とかしなきゃ」という気持ちも湧きにくくなるでしょう。
家がゴミ屋敷化したらセルフネグレクトのサイン
家がゴミ屋敷化したら、それはセルフネグレクトのサインかもしれません。
セルフネグレクトとは何らかの要因により、生きるために必要な行動がままならなくなってしまうことです。
掃除や洗濯だけでなく、食事も満足に摂れなくなってしまいます。
状況が悪化すると、病気や孤独死などにつながることも…。
東邦大学看護学部の研究によれば、セルフネグレクトのチェックリストを以下のように示しています。
(出典:セルフネグレクトの支援と予防の手引き | 岸恵美子)
チェックに当てはまる数が多いほど、セルフネグレクトの可能性があると考えましょう。
周囲の人がチェックするのもおすすめです。
ゴミ屋敷に住む男性が自分の心理状態を変える方法
ゴミ屋敷に住む男性は、「片付けなきゃ」と思ってもなかなか気持ちや行動が切り替えられない場合があります。
そんなときは、以下のような方法で自分の心理状態を変えてみましょう。
- 片付けるきっかけを作る
- とりあえずゴミ屋敷清掃専門の業者に相談する
- 家がゴミ屋敷であることを認識する
- ゴミ屋敷を放置したときの最悪の状況を想定する
- 心身ともに休養を取る
- 必要に応じて医療機関を受診する
片付けるきっかけを作る
自ら片付けるきっかけを作ることも大事です。
たとえば思い切って家に人を呼ぶ約束をする、期限を決めるなど。
お片付け24時にも、「人が来ることになったから片付けてほしい」といった依頼をたびたびいただきます。
こちらのお客様は、ダブルワークで疲労が取れない毎日を送られていました。
片付けを先延ばしにしていたものの、あるとき先輩が家へ遊びに来ることに…。
これをきっかけに、片付け業者への依頼を決意したそうです!
とりあえずゴミ屋敷清掃専門の業者に問い合わせる
細かいことは考えず、とりあえずゴミ屋敷清掃専門の業者に問い合わせるのもおすすめです。
多くの業者は相談料や見積もり作成料が無料!
問い合わせだけすれば、あとは面倒な片付けや段取りもすべて業者側に任せられます。
また費用面や日程、立ち会いなどに不安のある人は、とりあえず問い合わせることで相談のきっかけを作れます。
お片付け24時のように、ご要望に応じて「分割あと払い」など最適なご契約方法を提案してもらえるかもしれません。
家がゴミ屋敷であることを認識する
「周囲には片付けろと言われているけど、自分ではその必要性を感じない…。」
こうした人は、まず家がゴミ屋敷になっていることを認識する必要があります。
たとえば家のいたるところに膝丈まで荷物が積みあがっている場合、それはまさしくゴミ屋敷です。
ものを紛失しやすくなるだけでなく、火災のリスクもあります。
こうした問題意識を持つことで、ぜひ片付けのモチベーションを上げてみてください!
自宅のゴミ屋敷がどの程度まで進行しているのかについては、以下の記事を参考にしてください。
【関連情報】
▶ゴミ屋敷は自力で片付く?ゴミ屋敷のレベルと再発防止のポイントを解説
ゴミ屋敷を放置したときの最悪の状況を想定する
「わかってはいるけど片付けが面倒くさい…。」
こうした心理状態の人は、最悪の状況を想定してみてはいかがでしょうか。
たとえばゴミ屋敷を放置すること、こんなリスクがあります。
- クレームの発生
- 家の強制解約
- 慰謝料や損害賠償請求(数百万円単位)
- ゴミが火元となる火災
- 虫や害獣による感染症
- 免疫低下による病気
- 孤独死 など
自宅から出た火で人を殺めてしまったらどうなるのか、汚い環境でこのまま過ごしたらどうなるのか…。
こうした状況を思い浮かべることで、片付けへの義務感が湧く場合もあります。
心身ともに休養を取る
どう頑張っても、心身に余裕がなければゴミ屋敷を片付けることはできません。
どうしても心理的に片付けられない場合は、まず休養を優先しましょう。
必要なのはメンタルの回復や体の回復など、人それぞれです。
仕事を一定期間休んだり、自治体の制度を利用して育児や家事から一時的に離れてみたりするのも良いでしょう。
必要に応じて医療機関を受診する
うつ病や適応障害、発達障害などが疑われる場合は、必要に応じて医療機関を受診しましょう。
お片付け24時では過去にうつ病と診断された方からのご依頼も数多く受けています。
こちらの事例の男性は、昇進をきっかけに仕事が忙しくなり、強いストレスを感じるように…。
片付けができないだけでなく、動機やめまいなどの症状にも悩まされていたそうです。
うつ病と診断されてからは仕事を休職し、現在は回復に向けて療養しているとのことでした。
まとめ:周囲は住人男性本人の心理を理解することが重要
ゴミ屋敷の住人には、さまざまな思いや悩みがあります。
そのため周囲の人は無理に片付けようとせず、まず本人の心理を理解することが必要です。
そのうえで、本人の望む形で少しずつゴミ屋敷へ対処していきましょう。
本人に抵抗がなければ業者への依頼をおすすめ
ゴミ屋敷に住む男性自身に片付けの意欲があり、なおかつ他者のサポートを受けることに抵抗がなければ片付け業者を利用しましょう。
業者に依頼することで本人も周囲も手間をかけることなく、スピーディーにゴミ屋敷を掃除できます。
一度に家が片付くため、本人が途中で気変わりする機会もありません。
本人の希望を聞いて片付けを手伝ってもOK
ゴミ屋敷の片付けに対してやや抵抗を示す場合は、少しずつ介入していくことをおすすめします。
重要なのは、本人が必要だというものには手を触れないこと。
そして空の食品容器や紙ゴミなど、明らかにゴミだと思えるものから、男性本人の意思を確認しつつ捨てることです。
根気の要る作業ですが、ゴミ屋敷の片付けは住人男性本人との信頼関係が非常に重要!
捨てること自体に抵抗がなくなってきたら、業者へ依頼して一気に片付けても良いでしょう。
周囲が手出しできない場合は自治体に相談
場合によっては、ゴミ屋敷住人が周囲の介入を強く拒否する場合もあります。
このような場合は、自治体に相談するのがおすすめです。
必要な支援や医療機関を紹介してくれますよ。
ゴミ屋敷に住む男性の心理状態はさまざま
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自分で片付ける余裕がない方こそ、ぜひご活用ください!