「家がゴミ屋敷なんだけど、自分で片付けられるのかな」
「自力で片付けができる部屋とできない部屋の線引きってどこにあるの?」
「片付けに時間がかかると思うけれど、効率のいい片付け方があったら知りたい!」
家がゴミ屋敷になってしまったら、できれば自分で片付けたいと考えるのではないでしょうか。
しかし、汚れがひどいゴミ屋敷だと、自分一人で片付けられるというわけではありません。
そこで今回は、自力で片付けられるゴミ屋敷の条件と、自力で行う場合に効率よく片付ける手順やコツについて解説します。
ぜひ参考にしてくださいね!
目次
ゴミ屋敷って自力で片付けられるの?自力で片付け可能な部屋の条件
自力で片付けられるゴミ屋敷には以下のような条件があります。
①床に散らばるゴミの量がひざ下以下
②部屋の広さが3DK以下
③害虫や害獣がいない
④粗大ゴミの量が少ない
⑤水回りの使用が可能
⑥一時的にゴミを置けるスペースがある
これらの条件をすべて満たしている場合は、自分でも片付けを行うことができることが多いです。
それ以外の場合は、残念ですが業者に依頼した方がいいでしょう。
その理由も含めて、次から詳しく説明していきます。
条件①:床に散らばるゴミの量がひざ下以下
ゴミ屋敷の片付けをするにも、ある程度スペースが必要です。
ざっくりとかき分ければ床が見えるゴミの量は大体ひざ下くらいでしょう。
それ以上になると、分別をしたゴミの置き場所が確保できずに片付けの邪魔になります。
ゴミの上にゴミ袋を重ねてしまったのでは、ちょっとした拍子にゴミの山が崩れたり、ゴミ袋から腐敗した液体などが流れ出たりするかもしれません。
片付けの最中に取っておかなければならないものを見つけても、ゴミの山の上では滑り落ちて紛れてしまう可能性もあります。
条件②:部屋の広さが3DK以下
一部屋ごとのゴミがそれほど多く見えなくても、部屋の数が多くなれば全体としてのゴミの量は非常に多くなります。
また、トイレやキッチンなどの水回りは汚れが溜まりやすく、清掃にも時間がかかりがちです。
自分でゴミ屋敷を片付けるのであれば、ゴミは自治体の収集日に出すしかありません。
ただ、自治体によって1回に出せるゴミの量は決まっています(おおむね45ℓのゴミ袋で2~4個程度)。
それを無視してしまうと積み上げたゴミ袋が崩れて道路をふさいだりして、町内会や管理会社などに苦情が来る場合もあります。
また、個別収集であれば収集日に自宅の前にゴミの山ができてしまうため、近所に自宅がゴミ屋敷であることがバレてしまうことも考えられます。
条件③:害虫や害獣がいない
ゴミ屋敷に弁当や総菜の入れ物・パンやお菓子の袋・ビールの空き缶などが大量に置きっぱなしになっていると、それがゴキブリやハエを呼び寄せる恰好のエサになります。
埃や段ボールなどを好む虫も多く、中にはゴミ屋敷に巣を作ってしまうこともあります。
そして、それらの虫をエサとする別の害虫やネズミなどの害獣が集まってくるのです。
害虫や害獣は病原菌を媒介することでも知られています。
直接触れることがなくても、虫やネズミは部屋の中を自由に歩き回るため、汚染範囲が広がってその部分に触れた手や食べ物から感染症に罹患することがあります。
害虫駆除やそのような部屋の殺菌・除菌も自力で完全に行うことは非常に難しいと考えた方がいいでしょう。
条件④:粗大ゴミの量が少ない
粗大ゴミの定義は自治体によって異なりますが、おおむね縦・横・高さのいずれかが30cmを超えるものをいいます。
自治体に回収してもらうには、処理場まで自分で運ぶか、あらかじめ予約を取って当日の朝に1階の出入口付近まで運び出さなければなりません。
ベッドやタンスなどの大きなものを一人で運ぶことはまず不可能です。
誰かが協力してくれたとしても、一軒家の二階やエレベーターのない集合住宅で、重いものを何度も運ぶのは大変ですし、うっかり落としてケガをする可能性も高まります。
なお、家電リサイクル法によって「冷蔵庫・エアコン(室外機も含む)・洗濯機(乾燥機も含む)・テレビ」は、粗大ゴミとして出すことはできません。
詳しくは自治体のホームページで確認して下さい。
【参考記事】
▶家電の処分は要注意!知っておきたい家電リサイクル法~不用品回収業者が解説!
条件⑤:水回りの使用が可能
ゴミ屋敷の清掃時には水を必ず使用します。
洗剤を使用して床や壁の汚れを落とした後は必ず水拭きが必要になりますし、水回りの汚れは強い洗剤を使用することが多いため洗い流すことが大前提となります。
そのため、場所はどこでも構いませんので、水が出る水道と排水が可能な場所が1ヶ所以上あることが条件のひとつなのです。
特に、排水場所がないからといって、汚水を側溝に流したり、道路や庭に撒いたりすることは水質汚染の原因となるので絶対にやめましょう。
条件⑥:一時的にゴミを置けるスペースがある
「条件①:床に散らばるゴミの量がひざ下以下」でも少しお話ししましたが、一時的にゴミや大切な物をおけるスペースが確保できることも重要です。
分別してまとめても、自治体による収集日以外にはゴミを家の外に出すことはできないので、どうしても収集日までゴミを置く場所が必要になってきます。
具体的には、部屋の一角・ベランダ・外から見えない庭などが挙げられます。
ただし、ベランダや庭はカラスなどが寄ってきやすいため、生ゴミの袋は置かないようにしてください。
また、ある程度のスペースがあれば分別をする際もゴミを広げて確認できるので非常に便利です。
集合住宅の場合、通路は共用部分となりますので、ゴミの収集日にとりあえずゴミ袋を部屋から出しておくのは構いませんが、何日も置いておくのはやめましょう。
ゴミ屋敷を片付けるための下準備
ゴミ屋敷を自力で片付けると決めたら、まずは下準備から始めます。
効率よく片付けを行うためには、この時点でしっかりとしたリサーチを行い、計画を立てておくことが大切です。
スケジュールを立てる
ゴミの量や部屋の汚れ具合によってかかる時間は大きく異なりますが、丸一日作業をしても3日~1週間程度はかかると考えておきましょう。
大掛かりな片付けは一気に行ってしまう方が良いので、連休など時間が取れる時期に行うのが理想です。
また、ごみの収集は毎日行われるわけではありません。
資源ゴミなどの回収は週に1度のことが多いため、片付けても数日間は部屋に置いておかなければならない状況も考えられます。
一時的なゴミ置き場を確保していても、すぐに一杯になってしまっては片付けがなかなか進まなくなってしまいます。
そのため、それぞれの収集日に合わせて片付けを行えるように、片付けの順番を考えておくとスムーズに作業が行えます。
片付けに必要なものを用意する
片付けや清掃に必要なものはあらかじめ用意しておきましょう。
作業の途中で足りなくなると、階に行く時間もかかりますし、気力が萎えてしまうこともあるからです。
主な必要道具は以下のとおりです。
◆片付け用品
ゴミ袋(大サイズを40~50枚)、軍手(ゴム手袋)、マスク、荷造り用のヒモ、ハサミ(カッター)、油性マジック、ジッパー付きビニール袋 など
ゴミ袋に関しては、自治体が指定しているものがある場合はそれを使用してください。
枚数は多めに用意する方が安心です。
軍手は滑り止めがついているものがおすすめです。
ただし、ゴミに大量にカビが生えているといった場合はゴム手袋を使用しましょう。
部屋は埃などが舞いやすいのでマスクは必須です。
汚れてもいい服や汚れが付きにくい服、床に落ちたものでケガをしないようにスニーカーを着用しましょう。
髪の汚れが気になる時は、手ぬぐいなどで頭を覆っておくのがおすすめです。
◆清掃用品
ほうき、ちりとり、洗車ブラシ、雑巾(数枚)、バケツ、住宅用洗剤、カビ取り剤(必要に応じて)、脚立、アルコール消毒剤、除菌殺虫剤、 など
壁などについた埃を落とすのには洗車ブラシがおすすめです。
高い場所を掃除する際は脚立を使用します。
床の埃や細かいゴミを掃除機で吸うとあっという間に一杯になってしまうので、ほうきやちりとりであらかたきれいにしておく方がいいでしょう。
多くの道具は100円ショップで手に入ります。
品ぞろえが多い、大きな店舗で揃えるのがおすすめです。
ゴミの分別方法を調べる
ゴミの分別方法は自治体によって異なります。
最近ではゴミの焼却を別の自治体に委託している場合があり、このような場合は分別を間違うと回収してくれない場合もあるので注意が必要です。
分別方法はチラシなどでお知らせしているほか、自治体のホームページにも記載されています。
品目によってどこに分類されるか記載した冊子を用意している場合もあります。
自治体によっては「紙ゴミは紙製の袋に入れる」などの細かいルールを設けていることもありますので、あわせて確認するようにしてください。
粗大ゴミ回収の予約をする
粗大ゴミを自治体に依頼して回収してもらう場合は予約が必要です。
これは1日に回収できる量が決まっているためです。
予約は電話で行うことが多いですが、インターネットでも申込を受け付けている場合もあります。
持ち込みでも予約が必要なことが少なくありません。
予約の際は回収してもらうものの名称(たんすなど)・大きさ・数を伝えます。
回収の手数料は、「粗大ごみ処理券」をスーパーやコンビニで購入し、それを粗大ゴミに貼り付けることで支払いとなります。
粗大ゴミ回収の予約は希望の日に取れるとは限りません。
引越しなどが多い時期には、場合によって1~2週間待たされる場合もあります。
不安な場合は混雑状況をあらかじめ確認しておく方がいいでしょう。
自治体の混雑具合と作業の進捗を比べて、粗大ゴミが動かせる頃に回収してもらえるように予約を撮ってください。
前日に害虫駆除剤を使用すると安心
ゴキブリなどが見当たらなくても絶対にいないとはいいきれないため、作業を開始する前に燻煙タイプの殺虫剤(バルサンなど)を使用しておくと安心です。
片付けている最中にいきなり目の前に現れることもあります。
苦手な人は、それを見て怖くなってしまい、作業が止まってしまうことも考えられます。
ゴミが多いと完全に駆除できるとは限りません。
しかし、できるだけのことをしておいた方が安心して作業することができるでしょう。
ゴミ屋敷を片付ける手順
ここでは実際にゴミ屋敷を片付ける手順を詳しく説明していきます。
各項目を確認し、スケジュールを立てる材料としても利用してください。
手順①:目につく大きなゴミを撤去する
最初に大きくてかさばるゴミを処分しましょう。
例えば空の段ボール箱や旅行カバン、山積みになっている服などは、少しの労力で視界が大きく開けるため、達成感が得られやすくモチベーションアップにつながります。
処分予定の家具なども大きなゴミですが、この時点では床が散らかっているため動かすことが難しい場合がほとんどです。
家具などはゴミがあらかた片付いた時点で運び出す方が、ケガなどの心配も少ないので急ぐ必要はありません。
ゴミの収集日まで時間がある時は、ベランダなどに一時的に保管しておきます。
手順②:数の多いゴミを集める
ここからが片付けの本番です。
部屋をぐるっと見まわして、一番数が多いゴミをまとめていきましょう。
部屋によって種類は異なりますが、ペットボトル・空き缶・洋服など1種類の物だけ集めることで分別をする必要がなくなり、効率よく部屋全体のゴミを減らすことができます。
一番が終わったら二番目・三番目と繰り返します。
ゴミ屋敷は住む人の生活習慣が色濃く反映されるため、同じ種類のゴミが多くなる傾向があります。
それを利用することで、ゴミの量が減る速度を加速させていきます。
手順③:ゴミを分別しながら片付けていく
続いて、残されたゴミを分別しながら片付けを行っていきます。
適当にゴミ袋に放り込んで口を縛っているものがある時は、袋を開けて分別する必要がある点に注意しましょう。
特に分別に厳しい地域では、間違っているものが入っていると回収されなくなってしまいます。
順番としては、玄関から奥へ向かって片付けを行います。
これは、ゴミ袋を持って出入りするための動線の確保と、ゴミの収集日に出し忘れを防止するため一時的にゴミ袋を置いておくためのスペース確保の2つの意味があります。
どこに分別するか分からないものがあった場合は、とりあえずひとまとめにしておいて、最後に捨て方を確認してください。
分からないものをひとつひとつ調べていたのでは、その度に手がとまってしまうので、ここではとにかく分かるものからどんどん分別することを考えましょう。
手順④:場所ごとに徹底的に物の処分を行う
床に散らばったゴミががあらかた減ったら、次は場所ごとに物を減らしていきます。
比較的簡単なのはクローゼット・靴箱・タンスの中などです。
種類が同じものが入っているため、処分しやすいのが特徴です。
少し面倒なのはトイレ・浴室・キッチンなどでしょう。
特にキッチンは賞味期限切れの調味料など、中身を処分しないと捨てられないゴミが多いのが特徴です。
また、調理器具は鉄やステンレス製のものも多く、このようなゴミは収集日が月に1~2回ほどなので、その点も考えてスケジュールを立てるか、順番を変えて収集日に間に合うように調整するなど臨機応変に行っていきましょう。
なお、細かいゴミを分別する際は手箕(てみ)があると便利です。
プロの業者もよく利用しているもので、こちらも100円ショップで購入できます。
手順⑤:埃を落とす
ゴミの処分が終わったら、部屋全体の埃を落とします。
埃を落とすときは必ず上から下へと作業しましょう。
手が届くところから始めてしまうと、天井近くの埃を払った時に上から落ちてきた埃が再びたまって二度手間になるからです。
壁紙は凹凸があるものが多いので、道具はブラシ状の物がおすすめです。
ただし、あまり硬いものだと傷になってしまいますし、小さいと一度に落とせる面が少ないので今回は洗車ブラシを挙げています。
他にも昔ながらのハタキや静電気で埃を絡めとるタイプのブラシなども利用できます。
静電気タイプのブラシは汚れが本体に残ってしまうので、汚れ具合を見ながら取り替えるといいでしょう。
なお、埃を落とすときには窓を閉めて行ってください。
風が入ると埃が舞うため窓を閉めたまま作業を行い、その後15分程度置くと埃が全て床に落ちるのできれいに掃除することができます。
手順⑥:床や壁の拭き掃除を行う
最初に水を硬く絞った雑巾で埃を取り除きます。
人が動くたびに埃が舞うので、まずは落とした埃を手早く拭き取ってしまいましょう。
次に水を入れたバケツを用意し、汚れたら洗って常にきれいな状態で拭いていきます。
ここまで行ったら、窓を開けてOKです。
次に、壁や床を中性洗剤を使用して丁寧に拭いていきます。
バケツに水を入れて、中性洗剤を数滴垂らして雑巾を浸し、硬く絞ってから拭いていきますが、比較的弱いと言われる中性洗剤でも壁紙や床材の色を落としてしまう場合があります。
まずは目立たないところで試してから行いましょう。
最後に再び水拭きをして、洗剤を落として完成です。
家具や建具なども同様のやり方で拭き掃除が可能です。
手順⑦:水回りの黒ずみやカビを落とす
水回りの黒ずみやカビは専用の洗剤を使用する必要があります。
水回りに使用する洗剤は大きく分けて「塩素系洗剤」と「酸素系洗剤」があります。
塩素系洗剤(塩素系漂白剤)はカビやシミを落とすのに使用します。
効き目が強いため、使用する際はしっかりと換気をするようにしてください。
手などに洗剤がつかないよう、ゴム手袋を使用しましょう。
酸素系洗剤(酸素系漂白剤)は油や皮脂の汚れのほか、水垢や石鹸かすなどを落とすのに使用します。
塩素系洗剤に比べて効き目は穏やかですが、それでも強いのでこちらも手袋を使用してください。
なお、塩素系の洗剤と酸素系の洗剤を混ぜると有毒ガスが発生するので注意が必要です。
洗剤の容器に「混ぜるな危険」と書いてありますので、同時に使うことは避けましょう。
ただ、トイレ掃除には両方を使用することが多く、その場合は1つ目の洗剤を良く流した後に時間を置いてから2つ目の洗剤を使うようにしましょう。
手順⑧:殺菌・消毒を行う
家中がきれいになったら、仕上げにアルコール消毒剤で殺菌と除菌を行います。
エタノールという名前で売られていることも多いですが、エタノールはアルコールの一種なので同じ物と考えていいでしょう。
無水エタノールは純度が高く、消毒用エタノールは無水エタノールを水で薄めたものです。
消毒用アルコール(エタノール)は店舗などの入口に置かれている手指の消毒にも使われていますが、すぐに乾いてしまうのは揮発性が高いためです。
家の中の殺菌・消毒で使う場合も、消毒用アルコールを吹きかけた布で拭けば二度拭きの必要はありません。
ただし、アルコールは油汚れを落とす力が強く、ワックスがけをしたフローリングに使用すると白く偏食することがあります。
その場合は中性洗剤できれいにした状態で止めておきましょう。
ゴミ屋敷の片付けをする際に気を付けたいこと
ゴミ屋敷の片付けには、体力も根気も必要です。
そのため、モチベーションが下がらないような効率のいい片付け方をすることが大切です。
なるべく集中して短期間に行う
片付けの期間が長くなるほど集中力やモチベーションは下がっていきます。
ゴミ屋敷の片付けは「短期集中」で行うのがコツです。
「スケジュールどおりの期間内に終わらせる」という意思をもって臨みましょう。
途中で嫌になってしまうこともあるかもしれませんが、その時は別の場所の片付けを行ったり、きれいになった部分の清掃をしたりするのもいいでしょう。
きれいに整えられた部屋の写真を見て、気持ちを前向きにさせるという方法もあります。
食事や休憩の時間を上手に利用し、なるべく早く終わらせるように努力してください。
残すか捨てるか迷ったら基本的には捨てる
片付けの途中で、捨てるか残すか迷うことがあった場合は、基本的に「捨てる」を選択しましょう。
迷う理由は「今後使うかもしれない」「高かったので捨てるのが惜しい」「思い出が詰まっている」といったものが大半でしょう。
使うかもしれないものは、今までどのくらい使ったのか・今後どのくらい使うかを考えてみてください。
高価なものはリサイクルショップやフリマアプリなどで売ることもできます。
思い出の品は小さなものなら取っておいてもいいですが、かさばるようなら写真などを撮って処分することも考えましょう。
片付けで見つかった貴重品は見える場所にまとめておく
片付けを進めていくと、大切なものが見つかることが多いものです。
例えば以下のようなものがあります。
- 現金、クレジットカード、通帳、印鑑
- 合鍵
- 契約書類、生命保険などの保険証書、マイナンバーカード など
こういったものは空いた場所にそのまま置いておくと再び失くしかねません。
ジッパー付きのビニール袋や書類ケースなどを用意しておき、その中に入れて再び紛れてしまわないように注意しましょう。
残すと決めた服やバッグなども段ボールやビニールに入れて分かりやすい場所によけておきます。
油性ペンで袋に「服」や「貴重品」などと記載し、他のゴミと混ざらないようにしてください。
きれいになった部屋をリバウンドさせないためのコツ
部屋がきれいになったら、次は再びゴミ屋敷にならないように意識することが大切です。
ここでは、部屋をリバウンドさせないためのコツについてご紹介します。
物の置き場所を決めて使ったら元に戻す
使ったものをそのままにしてしまうと、またゴミ屋敷になってしまう可能性が高くなります。
そこで、掃除の後に残したものは全て置き場所を決めて、使ったら元の場所に戻す習慣を身に付けましょう。
小さな部屋だと収納場所が少なく、こまごましたものを置いておく場所がないということもあります。
その際はプラスチックケースなどを利用して整理するのがおすすめです。
同じ種類の箱やケースを並べておくと、見た目もスッキリしますよ。
ゴミはゴミ箱に捨てる
お弁当や総菜、ペットボトルの飲料などを購入することは悪いことではありません。
ただ、空になった状態のものをそのままにすることはやめましょう。
手の届くところにゴミ箱を置き、燃えるゴミなど良く出るゴミはゴミ箱に捨てるように心掛けてください。
ペットボトルや空き缶などは、分別ができるゴミ箱を用意してその場で分別と処分を行ってしまいます。
ゴミは大量になると片付けるのが嫌になりますが、ひとつふたつならさほど苦にならないはずです。
このように常に分別しながらゴミ捨てを行うと収集日にサッと出せるようになるので、かなり負担が軽くなります。
物が増えないように意識する
洋服やカバン、ストックした食料品などはいつの間にか増えてしまいがちなので、定期的に処分するようにしましょう。
洋服などは季節が変わった時に、長く使用していないものがないかチェックします。
食料品は半年を目安に整理しましょう。
洋服やカバンなど増えやすいものは、「ひとつ買ったらひとつ捨てる」を心掛けると物が増えすぎるのを防ぐことができます。
また、衝動買いをしやすい人は要注意です。
ついつい雰囲気で要らないものまで買ってしまって物が増える原因となります。
こんな場合は業者に依頼するのがおすすめ
自分で片付けることが可能なゴミ屋敷でも、業者に依頼した方がいい場合もあります。
ここでは業者に依頼した方がいいケースについて説明します。
とにかくすぐに片付けたい
賃貸アパートやマンションに住んでいて急に防災点検などが行われることになったという場合は、片付ける時間が取れないことが多いです。
自分自身が仕事をしていれば、休暇を取って片付けをするというのはあまり現実的ではありません。
とにかく時間がなくてすぐに片付けたいという場合は業者に依頼するのがおすすめです。
実際、こういった理由で片付けを依頼する方は多くなっています。
片付けをする時間がない
片付けはしたいけれど「仕事などで休みが取りにくい」「長期休暇は気分転換に使いたい」という場合も、業者を利用するといいでしょう。
急ぎの場合、既に予約がいっぱいで希望した日にすぐに来てもらえないことがあります。
しかし、時間的に余裕があればいくつかの業者に見積もりを出してもらったり、自分の都合のいい日に来てもらったりすることが可能になります。
朝から作業をしてもらえば、大体その日のうちに片付けと清掃が終わりますので、翌日から気持ち良く部屋を使用することができます。
片付けが苦手・片付けができない
片付けが苦手だという人は少なからずいます。
小さい頃からゴミ屋敷に住んでいた場合、片付け方が分からず、本やインターネットで調べて実際に片付けを始めても、すぐに行き詰ってしまうことも多いものです。
他にも精神的な病気や発達障害などが原因で片付けられないということもあります。
このような場合は無理をせず、業者を利用しましょう。
部屋がきれいになると精神的に落ち着くことも少なくありません。
その後はリバウンドしないように、ゆっくりと習慣を身に付けて行けば大丈夫です。
【関連記事】
▶ゴミ屋敷の原因は病気かも?よくある病気の種類と解決策
手間をかけたくない
「面倒なことはしたくない」「汚いものを触りたくない」といった場合も業者の利用がおすすめです。
「ゴキブリなどが出てきたら怖くて掃除なんてできない」という人も、業者の活用を考えた方がいいでしょう。
業者はゴミの片付けから不用品の処分、消毒から水回りの汚れ落としまで、全てを短時間で行ってくれます。
最初の打ち合わせの時に、「これだけは捨てないで取っておいて欲しい」と言っておけば、大切な物を捨てられてしまうこともないので安心です。
業者に片付けを依頼する際の費用を抑えるには
業者に片付けを依頼する際、できるだけ費用を抑えたいですよね。
ここでは、費用を抑えるためにできることについて解説します。
できるところは自分で行う
ゴミ屋敷の片付け料金は、「広さ」「ゴミの量」「作業員数」などで変わってきます。
ゴミの量が少なくなればその分費用は安くなります。
全部片付けるのは難しくても、手順①の「目につく大きなゴミを撤去する」や手順②の「数の多いゴミを集める」を行うことはできるのではないでしょうか。
また、粗大ゴミの回収日の前日に業者に来てもらって1階の所定の場所まで運んでもらえないか交渉したり、汚れが酷くない部分については自分で清掃したりするという方法もあります。
相見積もりを取る
複数の業者から見積もりを取って内容を比べ、安い業者に依頼するという手もあります。
多くの業者は見積もりが無料という場合が多いので、いくつか取って検討しますと伝えても嫌な顔をされることはほとんどありません。
ただし、安さだけを売りにしている業者には注意が必要です。
見積書に費用の詳細な内訳が書かれていなかったり、そもそも見積もりを出し渋ったりする業者は期待するような作業を行ってくれるか疑問です。
こういった業者はあとあとトラブルになりやすいので、避けた方がいいでしょう。
買取を行っている業者に依頼する
清掃業者の中には不用品の買取を行っている場合が少なくありません。
買取品目は業者によって異なりますが、見積もりを依頼する時に相談してみてください。
主な買取品目は業者のホームページに記載されています。
家具や家電のほか、ブランド品・健康器具・楽器なども買取の対象になっている場合がありますので調べて検討してみるのもいいでしょう。
ただし、状態によっては買い取ってもらえないこともあるため、その点は覚えておいてください。
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最短で、お問い合わせいただいた日のうちに片付けを行うことも可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
お片付け24時の実績紹介
「引越しをしたものの、前に借りていた部屋が汚くて引き渡しに間に合わない!」
「まとまったお金がなくて、片付けを依頼するのにも困ってしまった」
▼ペットと暮らしていた20代女性の汚部屋の片付け事例【東京都江東区】▼
- 作業時間:6時間
- 作業内容:ゴミの処分、不用品の回収、部屋の清掃
- 作業人数:3人
- 見積額:10万円
お客様は20代の女性で、短大時代からその部屋で暮らしていたそうです。
もともと片付けが苦手で、家族に助けてもらいながら月に数回まとめて片付けを行っていました。
しかし、新しい部屋に引越しが決まって荷物を移動させたものの、元の部屋(1LDK)が汚れたままで翌日までに片付けをしなければならず焦っていたそうです。
そんな時にお知り合いの紹介で「お片付け24時」を知り、頭金0円で分割払いが可能なことが決め手となって公式LINEからお申込みいただきました。
平日はお仕事で不在のため、作業はお申込み当日の夕方5時以降に決定。
スタッフ3人で現地を確認し、5~6時間で作業ができるとの見込みで見積もりを作成しました。
部屋は1階でベランダにはコンテナや空き缶などが放置され、まるでゴミ捨て場のよう。
ペットを飼っていたことから、床の汚れも酷くなっていました。
玄関が狭かったためゴミはベランダから搬出し、床の汚れは専用の薬品できれいに清掃。
予定通り6時間で作業は完了し、きれいになった部屋を見てお客様にも喜んでいただけました。
【即日対応・分割払い可能!東京都江東区のゴミ屋敷片付け、清掃を依頼するならお片付け24時】
まとめ:ゴミ屋敷を自力で片付けるなら計画的に行おう
ゴミ屋敷は自力で片付けられる場合とそうでない場合があります。
また、自力で片付けられるとはいっても1日で終わるものでもありません。
いかに短時間で終わらせるかが肝心なので、下調べをきちんと行い、計画的に進めることが大切になります。
時間がかかればかかるほどやる気が失われ、最後までできずに諦めてしまいがちです。
そうなると、買った道具や洗剤もゴミになってしまうので、さらにゴミが増える結果となってしまうかもしれません。