お片付け24時片付けコラム

2023.12.29

アスペルガー症候群でゴミ屋敷に?片付けられない理由と解消法を解説!

「片付けをしようと思っても、いろいろなゴミが混じっていると分別している途中で混乱してしまう」
「部屋が汚くても関心がなくて放置している」
そういった事に心当たりはありませんか?
アスペルガー症候群は部屋を片付けられない原因として、よく名前が挙げられる病気のひとつです。
今回はアスペルガー症候群の人はなぜ片付けができないのか、どうしたら部屋を片付けてその状態を維持できるのかについて解説します。
ぜひ参考にしてください。

アスペルガー症候群の特徴とは?

アスペルガー症候群の特徴

アスペルガー症候群は自閉症スペクトラム障害(ASD)と共通の特徴を多く持つことから、「自閉スペクトラム症」として捉えられることが増えています。
代表的な特徴は、以下の3つ組の障害として知られています。

・他人との関係を築いたり維持したりするのが難しい
・コミュニケーションを取ることに問題が多い
物事をルーティンすることにこだわりがあり、想定外のことに対応できない

以下でASDの特徴を詳しく紹介するのでぜひ参考にしてください

他人との関わり方が良く分からない

アスペルガー症候群の人は、初対面の人に対して興味がないように見えることがあります。
しかし、実際には他人に対する興味があることが多いものの、他人との交流方法が分からずに周囲から誤解されることが少なくありません。

相手の気持ちやまわりの雰囲気を察することがアスペルガー症候群の人にとっては難しいのです。
言葉だけでなく、非言語的なサインや表情などを理解するのが難しいため、コミュニケーションが上手く取れないからです。
しかし、全く交流ができないわけではないこともあり、「ちょっと変わった人だな」と思われている状態の人も少なからずいます。

適切な表現をするのが苦手

アスペルガー症候群の人が他人とコミュニケーションを取るのが難しくなるのは、遠回しに表現することが難しく、率直に思ったことを伝える傾向が強いことが挙げられます。
たとえ話や言葉の奥にある真意を理解するのが難しいことで、相手の言葉をそのまま受け取ってしまい、他人とのコミュニケーションに問題が生じてしまうこともあります。
話に一貫性がないことや説明が下手なことも特徴とされています。
これにより、相手に不快な思いをさせてしまうことがあるのです。

自分の感情が他人に伝わりにくいことで、強い孤立感を抱く人もいます。
孤立感や理解されない感覚は、引きこもりやうつ病などの心の健康問題を引き起こす可能性があります。

特定の分野に興味が集中しがち

アスペルガー症候群の人は特定の分野に興味が行きがちで、それ以外のことに興味を持たないという傾向が強くなっています。
そして、自分に興味があることを他人と共有しようとする傾向があります。

自分の興味のあることについて熱心に話し、その分野についての情報や興味を共有しようとしますが、相手が興味がなかったとしても話し続けるため、他人との摩擦を生むことがあります
他人が異なる興味を持つことや、話題を変えたいと考えることが理解できないことも、コミュニケーションを取ることが難しい原因となっています。

自分のルールを崩されるのを嫌がる

アスペルガー症候群の人は、自分のルールを非常に重要視する傾向があります。
日常生活をできるだけルーティン化し、予測可能なパターンを作ります。
そのため、新しいことを始めるのが苦手で、変化に対処するのが難しいことがあります。

突発的に予定が変わってしまうと、対応できずにパニックになることもあります。
計画通りに進むことに安心感を持ち、臨機応変な行動を取るのが難しいからです。
このようなルールに対する執着が、日常生活での問題を生むことがしばしばあります。

アスペルガー症候群の人はなぜ片付けられないの?

マルチタスク

アスペルガー症候群の主な症状を説明しましたが、その症状から部屋を片付けられない原因をより詳しく説明します。

興味がないことは意識が向かないから

アスペルガー症候群の人は、興味のないことには無関心であることが多く、その結果、ゴミが溜まりやすい状況が生じることがあります。
特定の事柄に対しては強い興味を持って情報や活動に集中する一方、他のことにはあまり意識を向けない傾向があるからです。

興味があることに能力を全振りしていることから、周囲の状況や整理整頓に対する注意が不足しがちです。
そのため、ゴミが少しずつ溜まっていき、気づいた時には自力で片付けられない状態になっているのです。
時には物事を全体的に見て判断することができず、ゴミ屋敷となっていることに気が付かないこともあります。

こだわりが強く物が捨てられない

こだわりが非常に強く、自分が大事だと思う物を捨てることを極端に嫌がることもゴミ屋敷化する一因でしょう。
一般的な必要・不要の基準が他人と異なり、自分にとって重要なものが他人には理解されにくいのです。
また、考えや気持ちを変えることが苦手で、自分の持つこだわりや認識を改めるのが難しいという特徴もあります。

一方で、部屋が汚くても物の位置は把握していることも。
アスペルガー症候群の人は、物の配置や整理に対する独自のルールやパターンを持っており、それを維持しようとします。
このため、部屋が散らかっているように見えても、自分にとっては物の位置が重要であり、捨てることをためらう要因となるのです。

マルチタスクが苦手

アスペルガー症候群の人は、何かをしている間に別のことを同時に行うことができないという傾向があります。
例えば、コンビニなどの仕事でお弁当を温めている間に会計をする場面は多くの人が見かける光景ですよね。
しかし、このようなマルチタスクが難しいのが特徴のひとつなのです。

そのため、ルーティンに従って行動することになり、テレビを見ながらちょっとした片付けをするといったことが難しくなります。
また、ゴミの分別などを考えながら片付けをするのも困難である可能性があります。

物事の優先順位を付けるのが難しい

あらかじめ決まったことをこなすことには得意でも、物事の優先順位を付けて行動することは苦手です。
計画通りに進むことに安心感を抱き、予測可能なスケジュールに頼ります。
そのため、予測外の出来事や計画にないことに対処するのが難しいことがあります。

計画から外れたことが起きると、対処できずにパニックになってしまうのです。
なにを優先するのがいいか考えて柔軟に対応することが難しいので、自ら計画を立てて片付けを行ったり、片付けの途中で順番を変えたりすることは大きなストレスになります。

まわりの協力が得られにくい

アスペルガー症候群の人は、自分の思うとおりに物事を進めようとしがちです。
これにより他人と対立を生み、協力を得ることが難しくなることも少なくありません。
自分のルールや考え方に固執するあまり、他人の意見を聞かないからです。
他人の手を借りられないことにより、ゴミ屋敷化が進みやすくなってしまいます。
自分一人で部屋の片付けを行うことは難しく、サポートがない状態では片付けや整理整頓が全く進まない可能性が高くなります。

アスペルガー症候群以外でゴミ屋敷になりやすい病気の種類

病気で落ち込む男性

アスペルガー症候群以外にも「片付けられない病気」はいくつもあります。
ここでは代表的なものを挙げてご説明しましょう。

うつ病

ゴミ屋敷になりやすい心の病気として良く名前が挙がるのがうつ病です。
うつ病になると、不眠・食欲不振などのほかに、今まで好きだったことなどに興味が湧かなくなり無気力状態になります。
気力ややる気が起きず、睡眠不足や食事を取らないことによるエネルギー不足により、日常生活を送ることが難しくなります
そのため、片付けなどができず、ゴミ屋敷になりやすくなってしまうのです。

治療は投薬が中心ですが、ストレスの原因から離れてゆっくり過ごすことも大切です。
また、気分がいい時に散歩や軽い筋トレなどの運動をするのもおすすめです。

統合失調症

統合失調症は幻覚が見えたり、他人の話が全て自分のことのように聞こえるような感覚に陥ったりすることが特徴です。
しかし、それ以外にも「疲れやすい」「集中力が続かない」「自分の体や身の回りの衛生状態を保つことが難しくなる」といった症状が出て、日常生活を送ることが困難になる場合も少なくありません。
主な治療法は薬の服用ですが、社会とつながりを持つことも治療法として有効です。

買い物依存症

ストレス発散のために買い物をする人は珍しくありませんが、度を越えてしまうと問題です。
買い物依存症は物を購入した時の高揚感などが強くなり、物を買わずにはいられなくなる病気です。
生活費などまで買い物に使ってしまったり、必要ない物まで買い込んで放置したりすることでゴミ屋敷を作り出してしまいます
まわりの人から「どうかしている」といった厳しい言葉をかけられることで、余計に買い物に走ることもあるため、まずはその状態が病気であることを本人やまわりが理解する必要があります。

ためこみ症

ためこみ症はホーディングとも呼ばれ、要不要に関係なく物をため込んでしまう病気です。
また、ため込んだものを片付けるという概念がないため、ガラクタのようなものが部屋に山積みになってしまうことも少なくありません。
物があることに安心するので、一度集めた物を処分するのは非常に難しくなります。

【関連情報】
【理由も解説】ゴミ屋敷になりやすい心理的な病気7選!治療すれば解決するの?

ゴミ屋敷が片付けられない時にはどうしたらいいの?

片付け業者の作業員

病気の重さにもよりますが、アスペルガー症候群の人がゴミ屋敷をきれいに片付けるのはなかなか難しいため、業者に依頼するのが最も簡単です。
ここでは本人に自覚がなく業者に依頼できない場合や、きれいになった状態を維持する方法についてもご説明します

ゴミ屋敷の片付けは業者に依頼しよう

ゴミ屋敷の度合いにもよりますが、一般的に自分で片付けるのは労力も時間もかかります。
ゴミの種類が多種多様であれば分別も大変になりますので、アスペルガー症候群の人が自分でゴミ屋敷を解消するのは難しいでしょう

本人が「とにかく一度部屋をきれいにしたい」と思っているのであれば、ゴミ屋敷清掃の業者に依頼して片付けてもらうのが一番簡単です。
状態によってはハウスクリーニングなども一緒に行ってもらうとより効果的です。

片付けを納得してもらえない場合はどうすればいいのか

ゴミ屋敷の片付けを本人に納得してもらえない場合、アスペルガー症候群がゴミ屋敷の原因であることをきちんと説明することが必要になります。
また、ゴミ屋敷の放置による健康被害やまわりへの影響なども詳しく説いて納得してもらうことが大切です。

家族の説得だけでは難しい場合は、医師やカウンセラーなどの助言や指導を受けることで、本人に片付けの必要性やメリットを理解してもらえる可能性が高くなります。
そのうえで、片付けのスケジュールや進行方法を具体的に説明し、あらかじめ予測できる手順などの具体的な情報を示すことが重要です。
何をどのように進めていくかを示すことで、患者が安心感を持ちやすくなるでしょう。

【関連情報】
汚部屋を解決するメリットとは?業者を選ぶ際のポイントも解説

部屋が片付いたら状態維持を目指す

部屋が片付いた後、状態を維持するためにはいくつかの重要なポイントがあります。
まず、定期的な片付けの習慣を身につけることが大切です。
日常生活の中で片付ける時間を設定し、少しずつでも片付けることで、部屋が乱れるのを防ぎましょう。

また、ストレスや不安を管理し、感情を理解することも必要です。
感情のコントロールやストレス軽減の方法を学び、片付けに対するモチベーションの持続を心がけてください。

同時に、家族や友人のサポートも欠かせません
定期的なチェックや協力を通じて、片付けの進捗を確認し、必要に応じて手を貸してあげることが大切です。
アスペルガー症候群の人と共に作業して掃除の方法を覚えることが助けになります。
共同作業を通じてスキルを向上させ、協力関係と信頼を築いていきましょう。

整理収納アドバイザーに片付けを教わりながら一緒に行う家事代行サービスなどもありますので検討してみてはいかがでしょうか。

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発達障害でゴミ屋敷化した部屋の清掃事例

お片付け24時 群馬県渋川市 片付け事例写真

▼【分割払い事例】<群馬県渋川市>近隣住民からのクレームに伴う大量ゴミの回収と特殊清掃▼

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昔から物の要不要を判断することが難しく、部屋の掃除が苦手だったというお客様。
以前は片付けを手伝ってくれていたご両親が、体調不良で手を貸してもらうことができなくなってしまったそうです。
その結果、足の踏み場がないほどゴミが積み上がってしまうことに。
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まとめ:アスペルガー症候群は自覚とまわりのサポートが大切

アスペルガー症候群は、実はとてもポピュラーな病気ですが、自分では病気であることに気付かないまま大人になっていることも少なくありません。
もし、自分に思い当たる症状があれば受診し、きちんとした治療を受けることが大切です。
同時に、まわりの人からのサポートを受けることも考えましょう。

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