全国で問題となっている高齢者のゴミ屋敷化。なぜ、ゴミ屋敷の住民は高齢者である場合が多いのでしょうか?
その理由や高齢者のゴミ屋敷化を防ぐ方法、ゴミ屋敷化してしまった場合の対処方法などについて、ゴミ屋敷清掃の実績が豊富な「お片付け24時」が解説します。
高齢者が住むゴミ屋敷で悩んでいる方は、ぜひ、参考にしてください。
高齢者の家がゴミ屋敷化してしまう原因
ゴミ屋敷化した家の住民は、高齢者であるケースが多いとされています。
高齢者が家をゴミ屋敷化してしまいやすい原因とは、どんなものがあるのでしょうか。
1. 体力・気力の低下
体力や気力が落ちていることで、片付けをしたくてもできない状況になっている可能性があります。とくに2階建ての家の場合、階段を上り下りするのが辛く、上階のゴミが放置状態になってしまうことも。
また、かがんで物を拾ったり重たいゴミ袋を持ったりするのにも、体力が必要です。体が思うように動かないことから、気力の低下に至ってしまうケースもあります。
2. 精神疾患
高齢化して思うように体が動かなくなった結果、セルフネグレクトに至るケースも少なくありません。
セルフネグレクトとは、自分自身の基本ニーズ(食事や衛生管理など)を無視する精神疾患です。
心身の衰えから何事にも意欲が持てず、生活面でも無気力になった結果、発症しやすくなります。
3. 判断力の低下
高齢者は若い人に比べて判断力が低下しています。
ゴミを捨てるにしても収集日や指定のゴミ袋がどこにあるかわからなくなったり、必要・不要な物が判断できなくなったりすることも。
これらの症状は、認知症によって引き起こされているケースもあります。
4. 物を捨てられない心理
「もったいない精神」というのは誰もが持っていますが、高齢者はさらにその意志が強い傾向です。
現在の高齢者が活躍していた時代は、今ほど物に溢れていませんでした。そのため、物を大切にする意志が強く、捨てることに抵抗を持っている方も少なくありません。
物を大切にする想いが強いあまり、ゴミや不要品をため込んでしまっている可能性があります。
ゴミ屋敷のリスク
物で溢れたゴミ屋敷は、生活がしにくいだけでなく、さまざまなリスクを発生させます。
その一部について、見てみましょう。
ゴミ屋敷のリスク1. 転倒や火事・病気の発症
物があちこちに散乱しているゴミ屋敷では、転倒のリスクが高まります。ゴミにつまづいた結果骨折をしてしまう、といったケースも少なくありません。
また、ゴミの中に可燃性の物が残されており何らかの原因で引火、といった事故も全国で発生しています。ゴミによって発生したカビ・虫などから、病気を発症してしまう危険性もゼロではありません。
このようにゴミ屋敷には健康と暮らしの安全を脅かすリスクが、多数ひそんでいます。
ゴミ屋敷のリスク2. 防犯性の低下
ゴミ屋敷は、防犯面でも不安が残ります。
物が多すぎて窃盗や侵入があっても気づけない、ということもあるでしょう。外に放置されたゴミに放火されて、火事が発生してしまう危険性もあります。
ゴミ屋敷のリスク3. 近隣住民への被害
ゴミ屋敷から放たれる悪臭や道路にまで及ぶゴミの散乱に、近隣住民が不満を抱えることも。
また、ゴミ屋敷による火災や病気のリスク、防犯性の低下は、そこに住む高齢者だけでなく、近隣住民も同じだけ抱えています。
近隣住民の不安や不満が積もった結果、地域での高齢者の孤立化が進んでしまえば、ますますセルフネグレクトや気力の低下が進んでしまうでしょう。その結果、ゴミ屋敷化に拍車をかけてしまう悪循環が生じかねません。
高齢者のゴミ屋敷化を防ぐ方法
ゴミ屋敷には多数のリスクがつきまといます。そのため、高齢者が一人暮らしの場合、ゴミ屋敷化させないように、あらかじめ対策を練っておきましょう。
話を聞く
高齢者の住まいがゴミ屋敷化してしまう理由の1つが、気力の低下です。気力がなくなってしまう理由は、自身の体力の衰えによる自己肯定感の低下、孤独感などが挙げられます。
気力低下を防ぐ方法は複数ありますが、効果的なのが、こまめに訪問をしたり話しを聞いてあげたりすること。
「気にかけてくれる人がいる」というだけでも、1人暮らしの高齢者にとっては心の支えになります。
ゴミ屋敷のリスクを伝える
ゴミに囲まれて生活をするリスクを事前に知ることで、ゴミ屋敷化を防げる可能性があります。口で伝えるのが難しい場合は、テレビや動画など身近なメディアを活用してみましょう。
ゴミ屋敷化の可能性がありそうな身内がいる場合、番組の放送に気付いたら録画をしておくのもひとつの手です。
高齢者の家がゴミ屋敷化した場合の対策方法
高齢者の家がゴミ屋敷化してしまった場合、どのように対処をすれば良いのでしょうか。
高齢者のまわりの人たちができる行動について、ご紹介します。
1. できる範囲で自分たちで片付ける
ゴミ屋敷化した範囲が狭い場合は、自分たちで片付けてみましょう。その際に、ゴミを勝手に捨てるのではなく、確認をしてから捨てるようにしてください。
「捨てない」と判断された物の範囲が広すぎる場合は、捨てる・捨てないの定義をもう1度よく話し合ってみましょう。
「2年以上使っていない物は不要品」「思い出の品はデジタル化できる」など、捨てることへの抵抗がなくなる提案も大切です。
2. 行政の制度を活用
住まいの自治体がゴミ屋敷に対する条例を取り決めている場合は、力を借りるのもひとつの手です。
ただしほとんどの地域が、利用可能なサービス・アドバイスの提供のみに留まっています。そのため、根本的な解決に至るケースは少ないと考えておきましょう。
3. 1か所だけ片付けてみる
住民がゴミ屋敷の清掃に意欲的でない場合、まずは部屋の1か所だけ片付けてみてください。
きれいになったわが家のスペースを見て、片付けに前向きになれるかもしれません。
洗面所や水回りなど、きれいになったことで便利さを感じたり生活に良い変化が生まれたりする場所から片付けてみると、より効果的です。
4. 清掃業者への依頼
ゴミ屋敷の範囲が広く、自分たちではどうにもできない場合は、清掃業者へ依頼をしましょう。気になる費用感ですが、おおよそで下記の金額を見積もっておくと安心です。
部屋の広さ | おおよその費用 |
1K | 33,000円~ |
1DK | 53,000円~ |
1LDK | 68,000円~ |
2DK・2LDK | 120,000円~ |
3DK ・3LDK | 170,000円~ |
4DK・4LDK | 220,000円~ |
費用の用意がすぐにできない場合は、後払いや分割払いができる業者を選ぶのがおすすめ。また、実績の豊富な業者であることや、片付け完了までの時間がスピーディーなことなども、選択肢の条件に入れておきましょう。
お片付け24時で高齢者のゴミ屋敷化を解消しよう!
高齢者のゴミ屋敷化を防ぐには、周りの人が事前に対策をしておくことや知識を持っておくことが大切です。
また、万が一ゴミ屋敷化してしまった場合でも責めるようなことはせず、なぜそうなったのか、原因を理解しましょう。原因がわかれば、イライラや責めるような気持ちも抑えられるのではないでしょうか。
ゴミ屋敷化が進んでしまい、自分たちでは手がつけられなくなった場合は、業者への依頼がおすすめです。
お片付け24時は、ゴミ屋敷の清掃実績が豊富です。高齢者のご自宅を対応した経験もあるため、住民の方の意志を汲み取りながら、作業をスムーズに進ませられます。
費用に関しても、後払いや分割払いの対応が可能です。お見積もりは無料なため、まずはお気軽にご相談ください。
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