お片付け24時片付けコラム

2023.3.11

一人暮らしの高齢者は要注意!ゴミ屋敷症候群は命の危険もある病

ゴミ屋敷が社会問題になったことで、ゴミ屋敷を生み出しやすい人の特徴などを説明した記事を目にすることも多くなったのではないでしょうか。その中には「うつ病」などの精神疾患も含まれており、単なる怠慢だけがゴミ屋敷の原因だけではないことも少なくありません。
「ゴミ屋敷症候群」も精神疾患のひとつであり、治療が困難な病でもあります。今回はこのゴミ屋敷症候群について解説していきます。

ゴミ屋敷症候群を知っていますか?

ゴミ屋敷を作り出す病気と言われてもピンとこない人も多いかもしれません。ここではゴミ屋敷症候群とはどのような病気なのかについて説明します。

ゴミ屋敷症候群とは

日本ではゴミ屋敷症候群といいますが、欧米では「ディオゲネス症候群」「老年期隠遁(いんとん)症候群」などと呼ばれています。病気としてはディオゲネス症候群と呼ぶことが多く、半世紀以上前から研究されている精神疾患のひとつでもあります。社会からの孤立によって孤独を抱えてしまうことがこの病の原因とも言われています。

病名からゴミをため込んでしまう病気だと思われがちですが、身なりに気を使わず不潔な状態で過ごす(セルフネグレクト)・自分の体を大切にしない・他人に干渉されるのを極度に嫌がる、といった症状もあります

能動型と受動型

2004年に発表された『ディオゲネス症候群:トランスノソグラフィーアプローチ』(C.Hanon氏他)によると、ディオゲネス症候群には能動型と受動型に分けることができるとされました。

能動型は孤独や虚しさを埋めるためにゴミを拾い集めてしまった結果、家がゴミ屋敷になってしまいます。空っぽの家ではさみしさが増すため、とにかく何でも詰め込んでしまえば安心できるのかもしれません。一方の受動型は孤独や虚しさを感じることからゴミを捨てられなくなってしまった状態です。身近にあるものの何かが欠けてしまうと不安になってしまうのでしょう。

『ディオゲネス症候群:トランスノソグラフィーアプローチ』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15538307/

ゴミ屋敷症候群はホーディングにつながる危険な病

このディオゲネス症候群は「捨てられない病」「ため込み病」ともいわれるホーディング(hoarding)につながる病気です。ホーディングとは「価値のないようなものを家に大量にため込んでしまう病気」で、特に重症な症状を「強迫的ホーディング」といいます。ゴミ屋敷症候群がホーディングの前段階だという説や、ホーディングはゴミ屋敷症候群の一症状であるという説もありますが、いずれにしても病気であることには変わりがありません。

前出の資料にも、患者の46%は5年以内に亡くなっているとありますので、早い段階での受診が不可欠であることが分かります。
ホーディングの詳しい説明と具体的な例についてはこちらの記事も参考にしてください。

『おしゃれな家ばかりな印象があるけれど…海外にもゴミ屋敷って存在するの?』
https://okataduke24.com/post_column/1350

ゴミ屋敷症候群になりやすい人の特徴

ゴミ屋敷症候群(ディオゲネス症候群)になりやすい人とはどんな人でしょうか。3つほど例を挙げてみましたので参考にしてください。

高齢者

ホーダーは年齢が高い人ほどかかりやすいという調査結果があります。また、高齢者が認知症を発症し、適切な支援が受けられないとディオゲネス症候群になる可能性があると地方独立行政法人「東京都健康長寿医療センター」が発表しています。

一人暮らしの人

一人暮らしは部屋に自分しかいないため、人によっては非常に孤独を感じる場合があります。この感情がゴミを集めたり、捨てるのを拒んだりするきっかけになってしまうのです。

「結婚できずに一人で暮らさざるをえなかった」「単身赴任で家族と一緒に暮らせなくなった」「長年連れ添った伴侶に先立たれた」など、本人の希望と関係なく一人暮らしを余儀なくされる場合は珍しくありません。ディオゲネス症候群は男性の方がなりやすいと言われています。男性は仕事を離れると人付き合いが薄くなりがちなので、なるべく人とのつながりを持つように心がけておくといいでしょう。

引きこもりの人

受験や仕事での失敗などがきっかけで引きこもってしまった人も、ディオゲネス症候群を引き起こす可能性があります。こういった引きこもりをする人の中にはそれまでの自信を失い、喪失感や孤独を強く感じている場合があるからです。

ゴミ屋敷症候群は身近な人の見守りが大切

ディオゲネス症候群が孤独や虚無感によって引き起こされると言われていても、現時点ではその発症のメカニズムは良くわかっていません。また、症状が大きくなって初めて病気であることに気がついたり、病院に連れて行こうとしても抵抗されたりするなど困難が伴う場合もしばしばあります。ですので、身近な人たちがお互いに「いつもと違うところがないか」とさりげなく見守るような環境を作っておくことが大切です。

また、実際にディオゲネス症候群を発症している場合、セルフネグレクトによって衰弱したり他の病気にかかっていたりする可能性もあります。痴呆症などで意思の疎通が難しいことも考えられるでしょう。そして、できあがってしまったゴミ屋敷は、本人にとっては全てが必要なものであり、勝手に捨てようとすれば暴力を振るわれることもあるかもしれません。ですので、必ず医師などの専門家を通して対処する必要があることを覚えておいてください。

ゴミ屋敷の清掃は業者に依頼するのがベスト

ディオゲネス症候群によって生まれてしまったゴミ屋敷の清掃は業者に任せるのが安心です。というのも、住んでいる患者さんの衛生状態が悪いため、個人で解消するのが難しいからです。

お片付け24時は、ゴミ屋敷の片付けや清掃から不用品の回収、さらにハウスクリーニングまですべて一度に依頼できますゴミ屋敷をすっきりさせたい時は是非一度ご相談ください。24時間・365日ご依頼を受け付けておりますので、最短でその日のうちにご自宅にお伺いすることが可能です。

料金は頭金不要で最大60回までの現金分割払いや後払いにも対応しており、まとまったお金がない場合でも安心してご依頼ください。

東京・千葉・神奈川・埼玉周辺エリアでのゴミ屋敷の解消なら「お片付け24時」
https://okataduke24.com/

ゴミ屋敷片付け 分割払い