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2022.6.2

病気で他界した人の遺品整理は難しい?タイミングや注意点を解説

病気で家族が他界してしまった時、遺品整理はいつまでに何をしたらいいの?

することが多すぎて忙しい人や、病死だと悲しくて遺品整理が手につかない人も多いことでしょう。

この記事では病気で他界した人の遺品整理のタイミングや、処分に注意が必要な身分証などの取り扱いについて解説します。

まずは時間の余裕がどのくらいあるのか知って、遺品整理の計画を立てましょう。

病気で他界した人の遺品整理のタイミングとは?

病気で他界した人の遺品整理のタイミングは、住んでいた家が賃貸か持ち家かによって違います。

賃貸住宅の場合は期限が決まっている

賃貸契約をしている場合、次回の家賃が発生するまでに退去する必要があります。タイミングによっては数日で退去が必要な場合や、長くても1か月以内でしょう。

家賃を支払っても引き延ばしたい場合は、退去しなくてはいけない限界が決まっていることもあるため契約の確認をしましょう。

例えば公営住宅なら、住人が死去した場合49日以内に退去しなくてはいけない決まりがあります。

持ち家の場合はやや余裕がある

持ち家の人の遺品整理は賃貸の場合に比べるとやや余裕があります。ですが余裕があるのが災いして片付けがはかどらないことも。

気持ちの整理が付かずどうしてもやる気にならない、というケースが多いため、最初から期限を決めておく方がスムーズです。

ただし持ち家でも遺品整理に期限がある場合があります。形見分けをするなら四十九日まで、財産相続の手続きをするなら死去から10か月までに遺品整理を終えましょう。

同居の場合は自分のタイミングでOK

同居の家族が病気で他界してしまった場合は、賃貸契約や空き家問題も気にしなくていいため、自分の気持ちの整理がついてからでも構いません。ただし遺品整理を後回しにするにしても、遺言書を残していないかの確認は必要です。

相続などが絡む場合、死去から10か月までに遺品整理を済ませておきましょう。

遺品整理で手続きが必要な物

遺品整理と聞くと、故人の思い出の品を処分したり、生前繋がりの深い人に引き取ってもらったりといったイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。遺品整理が大変な理由は思い入れの強さも一つの原因ですが、簡単に処分できないものが多いのが遺品整理の難しさです。

では具体的にどんなものに処分の際にどんな手間がかかるのかを確認してみましょう。

手続きが必要な物

  • クレジットカード
  • 公共料金の明細
  • サブスクなどの契約

生前に契約してまだ解約していないものに関しては、故人に代わって解約をする必要があります。

お金にまつわる物

  • へそくり
  • 通帳や印鑑
  • 有価証券
  • 保険証券

お金にまつわるものは相続でもめる原因になるため、相続人の同意を得てから処分しましょう。また、タンスなど家財を処分する際はへそくりを隠していないか中を確認する必要があります。

各種書類など

  • 免許証
  • 身分証明書

免許証は死亡した時点で効力を失うものの、紛失すると身分証明書として悪用される恐れもあります。義務ではありませんが、リスク回避のために返還手続きを済ませておきましょう。運転免許センターや警察署で手続き可能です。

他の身分証明書も無効化しておくと安心です。

仕事の書類やデジタル遺品

  • 仕事の書類は不要と判断できるまで保管しておく
  • デジタル遺品(ネット証券や暗号資産など)

働き盛りの人が急病で亡くなった場合、仕事の重量な書類を所持したままになってしまうことも。トラブルを避けるため、仕事関係の書類は慎重に取り扱いましょう。

またデジタル遺品とよばれるネット上の遺品も処分に困りますよね。デジタル遺品を放置すると個人情報流出リスク月額費用がかかり続けるリスクなどがあるため、早めに処分が必要です。デジタル遺品にネット証券や暗号資産などがある場合、相続でもめないために相続人全員で処分方法について話し合う必要があります。

資産価値があるもの

  • 美術品や骨董品
  • 趣味のコレクション
  • 貴金属

価値があって値段が付くものは、やはり相続の対象となります。処分して現金化したり、相続人同士で話合って分配することになります。

闘病の状況によって遺品整理の難しさは変わる

薬

ここまで通常の遺品整理についてお伝えしてきましたが、病死の場合は物が整理されている場合と散らかっている場合が両極端です。これは闘病の状況による違いです。

比較的片付いているケース

病気が分かってから比較的心身ともに健全でいられた場合、生前整理を済ませているケースが多く見られます。

物は整理されて必要最低限だったり、手続きが必要な重要書類がまとめられていたり、スムーズに遺品整理を進めることができるでしょう。

急病で死去したケース

病死の中でも急病で死去した場合、生活感がしっかり残っている状態で、物理的にも精神的にも遺品整理が大変になるでしょう。物が多いだけではなく、何がどこにあるか分からなかったり、解約が必要な物がどのくらいあるのか分からなかったりと苦労するでしょう。

精神的に追い詰められて部屋が荒れるケース

闘病生活が長引いて、体力が落ちて精神的にも追い詰められている場合、ゴミ屋敷のような状況になってしまうことも少なくありません。ゴミを捨てる元気がなくなっても食事はするので、ゴミがどんどん溜まってしまいます。

重要書類など、必要な物を見つけ出すのが難しく、もちろん掃除もできていません。こういった家の遺品整理を個人でするのは非常に難しいでしょう。

賃貸住宅の場合、遺品整理が難しくても急いで片付ける必要があります。自力での片づけが難しいと判断したらぜひお片付け24時にご依頼ください。

ゴミ屋敷になった家の遺品整理についてもっと知りたい人はこちらの記事をご覧ください。

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