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2022.6.17

ゴミ屋敷はトラブルになる前に対策を!放置で起こりうる5つのリスク

ゴミ屋敷を片付けなきゃ、と思うものの、自分が特に困ってなければ急いで片づける必要はないだろう。

そんな考えでなかなか重い腰を上げられない人はたくさんいます。

ですがゴミ屋敷は住んでいるだけでトラブルをはらんだ危険な状態で、一刻も早く片づける必要があります。

ゴミ屋敷に住むことで起こりうるトラブルは5つあります。

  • 近隣住民とトラブルになる
  • ライフラインが使えなくなる
  • 病気やケガをする
  • 大きな火災が起きやすい
  • 行政代執行の対象になる

最悪の場合死に至ることもありますので、この記事でゴミ屋敷の危険性について学んでおきましょう。

ゴミ屋敷トラブル①近隣住民とトラブルになる

人間関係

ゴミ屋敷は害虫や悪臭、さらには火災リスクまで、近隣住民にとっては迷惑な存在です。そのため近隣住民からは大変嫌がられ、時には住民同士でトラブルになることもあります。

町内の住民が結託して市・区役所や民生委員に通報することも珍しくはありません。通報されると行政代執行が行われる可能性もあります。

住んでいる地域で悪目立ちしてしまうと生活がしづらくなってしまいます。

ゴミ屋敷トラブル②ライフラインが使えなくなる

水道

ごみが部屋だけにたまっているなら何とか生活ができるかもしれません。ですが部屋からはみ出して水場を占領するようになってしまうと生活そのものが困難になってしまいます。

トイレ・お風呂・キッチンなどは掃除を怠るとカビや悪臭がすぐに出てしまいます。悪化すると自力で掃除するのが難しくなり、家に住めない状況になりかねません。

まともな生活をするには、必要最低限のゴミを片付けて水場だけでもこまめに掃除しておく必要があります。

ゴミ屋敷トラブル③病気やケガをする

けが

ゴミ屋敷では、病気やケガなどの健康リスクも高くなってしまいます。いろんなケースがありますが、主な物4つを解説します。

腐敗したゴミで感染症になる

食べ残しやお弁当の箱など、食品を放置すると腐敗して害虫が発生します。害虫は大腸菌や赤痢菌、黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌、O-157などの病気を媒介してしまうため、最悪の場合、死に至ることもあり得ます。

ホコリやカビなどでアレルギーになる

ゴミ屋敷はアレルギーの原因となるものであふれています。

  • ホコリやチリ
  • ダニの死骸や糞
  • 食べ残しの食品のカビから発生した胞子

ゴミ屋敷は掃除機をかけたり換気をしたりが難しいので、こういったアレルゲンとなるものが発生しやすい環境です。症状としては、咳・くしゃみ・鼻水など風邪に似た症状から皮膚の炎症や目のかゆみ、ひどくなると喘息などが挙げられます。

散乱したゴミでつまづいてケガをする

病気だけでなくケガの危険性も高く、床に散乱したものでつまずくリスクが高くなります。不安定に積み重ねられたゴミに足を取られたり、無理な歩き方をしてバランスを崩したり、片付いた部屋では起こりえないような転び方をしてしまいます。

着地したところにも物が散乱しているため、打ち所が悪ければ大けがにつながることもあります。

高く積み上げた物が雪崩れて下敷きになる

つまずくだけなく、大量に積み上げられた物が崩れて下敷きになることも考えられます。バランスを崩したり、ちいさい地震で雪崩れたり、ちょっとしたことで大量の物が落ちてきてしまいます。

軽い物やちいさいものならケガをしないかもしれませんが、大きくて重いものの下敷きになるのは怖いですよね。

ゴミ屋敷トラブル④大きな火災が起きやすい

火事

ゴミ屋敷では一般的な家に比べて火事が起こりやすく、さらに大きな火災に発展する危険性もあります。ニュースで度々ゴミ屋敷火災が取り上げられるのは、近隣の家を巻き込むような大きな火災になるからです。

火災が大きくなる理由は3つあります。

燃えるものが多いから短時間で大きな火災になりやすい

ゴミ屋敷はゴミや衣服、段ボールなどたくさんの可燃物で覆いつくされているため、火元から燃え移りやすいリスクがあります。燃え移った火はどんどん周りの可燃物に燃え広がるでしょう。

可燃物が多くなかなか燃え終わらないため、早く広く燃え移ってしまい、大きな火災になるケースが頻発しています。

トラッキング火災で大きな火災になりやすい

トラッキング火災とは、コンセント周りのホコリに電気の火花が引火して起こる火災です。一般的な家庭でもテレビ裏などホコリがたまりやすいコンセントがいつの間にか焦げているのを見かけますが、ゴミ屋敷だとホコリに引火したらすぐに周りの可燃物に燃え広がってしまいます。

小さな火花が大きな火災に発展するので、ゴミ屋敷は火災のリスクが高いと言えます。

通路がふさがって逃げられない

火災が起こると燃え広がるまでのスピードが早く、気が付いたら通路が火でふさがって逃げられなくなる死亡事故も度々ニュースで取り上げられています。一般的な家ならボヤ騒ぎ程度で済むものも、ゴミ屋敷であったために全焼や死亡事故など規模が大きくなってしまいます。

ゴミ屋敷トラブル⑤行政代執行の対象になる

スーツの男性

行政代執行とは、国や地方自治体などの行政機関が強制的にゴミを片付けることです。「片付けてくれるならラッキー」と考えるのは間違いで、行政代執行をされると困ることが3つあります。

費用は自己負担の自治体がほとんど

一部の地域ではゴミの撤去にかかる費用を100万円を上限に支援してくれますが、支援金制度を取り入れている地域は多くありません。つまりほとんどの自治体で、行政執行でゴミの撤去にかかった費用を100%請求されてしまいます。

一般的な業者よりも費用が高額になる

行政代執行によるゴミの撤去は、普通の業者に比べて割高であると言われています。家の規模やゴミの量によって変わってきますが、数十万円~100万円程度かかることが多く、400万円かかったケースもあります。

一般の業者であれば企業努力でできるだけ安く片付けてくれる業者がほとんどです。見積りを取って作業内容や費用に納得してからの作業となりますが、行政代執行では支払い能力にかかわらず後から高額な費用を請求されるリスクがあります。

財産を差し押さえられることがある

ゴミ屋敷の住人に支払い能力があるかどうかに関係なくゴミの撤去をされるため、費用が払えない場合は財産を差し押さえられてしまいます。差し押さえられる財産の対象は

  • 現金
  • 不動産
  • 給料の一部

などがあります。

自己破産をしたとしても行政代執行の返済は免除されません。

ゴミ屋敷は早めに対処しないと経済的に負担になる

豚の貯金箱

ゴミ屋敷は健康リスクや人間関係の悪化だけでなく、放っておけば置くほど原状復帰に費用がかさんでしまいます。上記のようなトラブルを運よく回避できたとしても、放置する期間が長引けばゴミの片づけ以外に壁紙・床板の交換や、水周りのメンテナンスなど、ゴミ屋敷清掃に付随する作業が発生してしまうからです。

リスクを避けるためにも、経済的な負担を減らすためにも、一日でも早くゴミを片付けて元の状態に戻すことが必用です。

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