「仕事で疲れて片付けを先延ばししていたらマンションがゴミ屋敷になってしまった」
「部屋がゴミ屋敷になっていることを隠していたのに、毎日のように苦情を言われている」
マンションはひとつの建物に多くの世帯が入居しているため、まわりへの影響が大きいのが特徴です。
また、賃貸マンションと分譲マンションでは状況が異なり、対処方法が異なることもあります。
今回は、ゴミ屋敷になってしまったマンションを業者に片付けてもらう場合の費用の相場と、マンションならではの問題について解説します。
目次
マンションのゴミ屋敷片付けの費用相場
マンションは賃貸と分譲で広さや内装などが大きく異なります。
ここでは、片付けを業者に依頼する場合の費用相場と注意点をご紹介していきます。
マンションの広さごとの費用相場
業者に依頼した場合の費用の相場は以下の表のようになっています(お片付け24時の料金表より抜粋)。
部屋の広さ | 作業員数 | 費用の目安 |
1K・1R | 1名 | 33,000円~ |
1DK | 2名 | 53,000円~ |
1LDK | 3名 | 68,000円~ |
2DK | 3名 | 100,000円~ |
2LDK | 4名 | 120,000円~ |
3DK | 5名 | 150,000円~ |
3LDK | 5名 | 170,000円~ |
4DK | 6名 | 200,000円~ |
4LDK | 6名 | 220,000円~ |
ゴミが天井まであるような状態や、危険物などの回収を行う場合には別途料金がかかることがあります。
部屋の状況によって費用は変わってきますので、あくまで目安と考えてください。
追加料金が発生しやすいゴミ屋敷の条件
ゴミ屋敷の状態によっては追加料金が必要になる場合が少なくありません。
例えば「臭い」は落とすことが難しいため、特殊清掃などが必要になることがあります。
また、ひどく部屋が汚れている場合、床や壁にカビが生えていたり、水回りなどもしっかりハウスクリーニングで磨き上げたりする必要が出てきますし、害虫駆除をしなければならないことも。
このような費用は別料金になることが多く、部屋が汚いほど費用は上がると考えておくといいでしょう。
マンションでありがちな費用が高くなる理由
マンションと言っても4階建て程度のものからタワーマンション(タワマン)までさまざまです。
エレベーターがない低層マンションは人力でゴミを運ぶことになり、これは割増料金がかかることが多くなっています。
また、単身者用のマンションの場合、エレベーターが小さくてゴミの運び出しに時間がかかってしまう場合も少なくないのです。
清掃業者が使用するトラックの多くは1.5t~2tトラックが多くなっています。
これはひとり暮らしの引越しなどに使用されるサイズです。
大きなマンションであれば、これらのトラックを停めるスペースを確保できますが、交通量が多かったり道幅が狭かったりする場合などでは別途駐車場を借りる必要があります。
この駐車場代も依頼者の負担となります。
高層階ではエレベーター使用に許可を取る方が安心
タワマンを含む高層マンションではエレベーターの使用は必須です。
しかし、ゴミの搬出は「臭いや汚れが付く」「粗大ゴミでエレベーターを傷つけてしまう」といったことも考えられます。
場合によってはエレベーター内の養生をするように言われる可能性があるでしょう。
また、タワマンなどの大きなマンションでは一般のエレベーターではなく、管理用のエレベーターを使用するように言われるかもしれません。
同時に複数の業者が作業することになる可能性もないとは言えませんので、あらかじめ許可を取っておく方が安心です。
分譲マンションと賃貸マンションで違いはあるの?
マンションには大きく分けて「分譲マンション」と「賃貸マンション」があります。
賃貸マンションは一棟全てが賃貸で、上から下まで間取りが同じという場合も少なくありません。
一方、分譲マンションはファミリー型もあれば、一人暮らしの1LDKから2LDKなのに広さが100㎡を超えるような物件も存在します。
中には分譲マンションの所有物件を賃貸に出している場合もあります。
ここでは、それぞれの物件の違いを見て行きましょう。
賃貸マンションの場合
賃貸マンションは建物によって様々ですが、アパートに比べれば壁も厚く気密性は高くなっているものの、臭いや害虫がまわりに広がらないというものではありません。
分譲マンションとは異なり、防災やガスの点検なども定期的に訪れるため、人の目に触れる機会も多くなります。
また、賃貸である以上、退去する際は次に入る人のために原状回復する必要があり、ゴミ屋敷などではその費用が通常よりも非常に高くなりがちです。
ゴミ屋敷になってしまった場合は、特にこの原状回復費用についてよく考える必要があります。
賃貸住宅の原状回復費用についてはこちらの記事で詳しくご説明しています。
ゴミ屋敷から再生!原状回復にかかる費用相場を徹底解説!
分譲マンションに自分が住んでいる場合
分譲マンションで自分が住んでいる部屋をゴミ屋敷にしてしまった場合はもう少し問題が大きくなることがあります。
分譲マンションには規約があり、ゴミ屋敷化は「共有の利益に反する行為」とみなされてしまうからです。
詳しくは次章でご説明しますが、ほとんどの居住者は住み続けることを前提にマンションを購入しています。
マンション内で住人の人たちと顔を合わせる機会も多く、ゴミ屋敷化によって関係が悪化する可能性も高くなってしまうのです。
大きなマンションでは管理人が常駐し、管理組合も機能していることから、まわりからの風当たりが強くなることも考えておかなければなりません。
所有する分譲マンションを賃貸に出している場合
中には誰かが所有している分譲マンションの一室を借りている場合もあるでしょう。
この場合は賃貸と同様に、退去時に原状回復が必要になってきます。
周囲が所有して自分で住んでいる人ばかりだと、苦情などは同じように言われることが多くなります。
分譲マンションに賃貸で入居している場合、そのマンションの管理組合によって明け渡しを要求されることがあります。
また、所有者も責任を問われる可能性があります。
借りている人も貸している人も、トラブルが出ないように注意することが大切です。
分譲マンションならではの問題とは
マンションの構造上、部屋をゴミ屋敷にしてしまうとまわりにも影響が出やすくなっています。
ここでは特に、分譲マンションで起こりやすい問題について解説します。
悪臭やゴキブリなどの害虫が広がりやすい
気密性が高いとされるマンションですが、それでも各戸が密着していることに変わりはありません。
自分の部屋でゴキブリなどの害虫が出ると、ベランダなどを伝って近隣にも出没する可能性が非常に高いのが特徴です。
ある程度の高さ(3~4階以上)に住んでいる人は「窓を開けても虫が入らない」からと窓を開ける人が多いものです。
臭いや虫が入ってくれば苦情が出やすくなることに注意が必要となります。
また、住人にファミリー層が多いと、子供の健康に敏感になる家庭は多いでしょう。
不衛生な環境や悪臭による被害で特に子供に影響が出たときは大きな問題になりかねません。
資産価値の低下
分譲マンションには一軒家同様の資産価値があります。
長期のローンを組んで居住している人が多いことから、その資産価値に敏感になるのは当然です。
世帯の人数が変われば、マンションを売って住み替えをする人も多いのは皆さんもご存じではないでしょうか。
もし、マンション内にゴミ屋敷が存在していると分かれば、マンション全体の資産価値が下がってしまう可能性が高くなりますから、住民としては早く解消して欲しいと切実に思うはずです。
そのため、他の住人からコソコソと悪口を言われたり、無視されるなどの嫌がらせをされたりといった状況に追い込まれることも考えられます。
管理組合との関係
分譲マンションでは各戸の所有者は管理組合に加入することが義務付けられています。
上記のように健康被害などを受けた・マンションを売ろうとしているのにゴミ屋敷のせいで高値が付かないと言われたといった不満が大きくなると、管理組合に苦情が殺到するかもしれません。
また、ゴミ屋敷の住人は、管理費や修繕費の滞納をしている場合も少なくないようです。
管理人や管理組合にとっては二重に手間がかかる問題となりえます。
マンションの管理組合は最低でも年に1回は総会を開かなければなりませんが、問題が起きれば臨時に総会を開催することも可能です。
そのような場で議題に上がれば、居づらくなることは想像に難くありません。
分譲マンションでも退去させられることがある
分譲マンションは各戸をそれぞれ別々の人が所有しています。
これを「区分所有建物」と言いますが、これには「区分所有法」という法律が適用されます。
この中で、ある部屋の所有者がマンション全体の利益を損なう行為(共有の利益に反する行為)は禁止されているのです。
ですので、ゴミ屋敷の住人に対し管理組合や理事会が何度も注意し、それでも改善されない場合は最悪訴訟を起こされて部屋の使用を禁止される可能性があります。
これは分譲マンションを借りて住んでいる人も同じです。
ゴミ屋敷に住むデメリットについてはこちらで詳しくご紹介しています。
ゴミ屋敷の片付け費用ガイド|アパート・マンション・一軒家の料金を一挙紹介!
マンションの片付けを業者に依頼するメリット
マンションに限らず、一般的に以下の条件に全て当てはまらない場合には、自力でゴミ屋敷の片付けは難しいとされています。
- 部屋が3DK以下
- ゴミの量がひざ下以下
- 害虫が発生していない
また、それ以外にもゴミ屋敷の片付けを業者に依頼するメリットはいくつもありますのでご紹介していきましょう。
ゴミ捨て場に大量のゴミを出さずに済む
ゴミ屋敷の片付けを行うと大量のゴミが出ます。
しかし、マンションによっては一度に大量のゴミを出すと問題になることがあります。
実際に大量のゴミを出して大声で注意され、トラウマになってしまったという話もあるほどです。
また、タワマンなどでは各階にゴミステーションが設置されていることも少なくありませんが、各階の戸数が多ければ出せる量に限りがあったり、ゴミステーションが遠かったりすることも考えられます。
しかし、業者に依頼すればゴミはマンションのゴミ捨て場に出されることはありませんので安心です。
ゴミの分別も業者が行ってくれますから、依頼者は残して欲しいものだけ指示すれば後はお任せしてしまえばOKです。
重い物を運んでもらえる
自治体の回収の場合、粗大ゴミはマンションで決められた場所に出す必要があります。
エレベーターがあるとはいえ、部屋から運び出すのも、1階まで持って行くのもなかなかの重労働だと言えるでしょう。
業者に依頼した場合、粗大ゴミも自分で運び出す必要はありません。
エアコンなどの取り外しも行ってくれるので、踏み台での作業に慣れていなくてケガをするといったことを避けることが可能です。
すぐに片付けを行ってくれる
「仕事や家事で時間が取れない」という場合でも、業者に依頼すればすぐに対応してもらえます。
空き状況によってはその日のうちに来てもらえる場合もあります。
また、他の住人に知られたくない時には深夜や早朝に作業時間を依頼することも可能です。
人の少ない時間帯であれば、許可を取ってエレベーターの養生などをするにも都合がいいですし、賃貸マンションなどでトラックが停めにくい場所でも比較的作業が楽になるでしょう。
ゴミの量が多く作業時間が限られる場合は1日で終わらないこともありますが、近所に知られたくないという人も少なくありません。
ゴミの片付けからハウスクリーニングまで一括で依頼できる
ゴミ屋敷の片付けにはハウスクリーニングや害虫駆除・臭い消しのための特殊清掃が必要な場合が多くあります。
そのため、片付けと同時にそのような作業を請け負ってくれるのが一般的です。
片付けが終わっても、水回りや壁や床のシミやカビなどを自分で掃除するのは大変ですよね。
小さな子供がいる場合はできれば立ち会わせたくないと考えるのではないでしょうか。
業者に依頼すれば、片付け終わった時点で入居したてのようなきれいな部屋での生活を再開できます。
マンションのゴミ屋敷の片付けなら「お片付け24時」へ
お片付け24時なら、年中無休・24時間対応で思い立ったらすぐに依頼できます。
お問い合わせいただいたその日に片付けを行うことも可能です。
一括払いが厳しいという方は、現金の分割払いや後払い制度をご利用ください。
クレジットカードがなくてもお支払いが可能で頭金も不要です。
見積りやご相談は無料で行っております。
キャンセル料もかかりませんのでぜひお気軽にご相談ください。
お片付け24時の実績紹介
「母が亡くなり住んでいたマンションが空き家になったものの、片付けまで手が回らない!」
【分割払い事例】群馬県高崎市の空き家となった団地の片付けと不用品回収(夜間回収)
お客様は都内で看護師をしながら3人のお子さんを育てているそうです。
昨年お母様が亡くなり、住んでいたマンションを片付けなければならなくなったのですが、忙しい上に距離があるためなかなか手が回らないとのことでした。
と言っても放っておくわけにもいかず、即日対応してくれる業者を探していたところ、口コミの評判が良く頭金0円で分割払いが利用できる「お片付け24時」にご依頼くださいました。
メールをいただいた翌日にうかがい、不用品の回収と清掃を実施。
お母様は昔から片付けが苦手だったそうで、大量のゴミがベランダにまで放置されている状態でしたが、すっかりきれいになった部屋を見て大変喜んでいただけました。
まとめ:マンションの片付けは業者に依頼しよう
マンションは建物自体が熱を蓄えやすく、ディスポーザーなどがないとゴミの腐敗が早くなる傾向にあります。
つまり、生ゴミなどの放置によって悪臭が強くなりやすいのです。
また、高層階からの移動にも時間がかかりますし、ゴミの搬出もかなりの重労働になります。
お年寄りや女性には大変な作業となってしまうでしょう。
マンションのゴミ屋敷の片付けは、その作業量を考えると業者に依頼する方が相対的に安く感じるかもしれません。
まとまったお金がなくても、分割払いや後払いを利用することで月々の負担を軽くすることが可能です。
なるべく早い段階で依頼する方が、結果的に費用も安く上がることになりますので、検討してみてはいかがでしょうか。