お片付け24時片付けコラム

2022.12.6

孤独死発覚…その部屋はどうやって片付ければいいの?

孤独死というと「高齢者が体調を崩して人知れず亡くなってしまう」という印象があるのではないでしょうか?しかし、病死以外にも自殺も孤独死として扱われています。
もし、アパートなどで孤独死を発見してしまったら?家族が孤独死してしまったけれど、部屋はどうやって片付ければいいの?今回はそんな疑問にお答えします。

孤独死を発見したらどうすればいいの?

孤独死は「知人・友人と連絡が取れない」「ヘルパーさんなどが訪ねても返事がない」「部屋から異臭がする」といったことから発見されることが多くなっています。もし、部屋を訪ねて孤独死を発見したらどうしたらいいでしょうか。

孤独死を発見するのは管理人などが最も多い

一般社団法人日本少額短期保険協会が2022年11月に発表した「第7回 孤独死現状レポート※1」によると、民間のアパート・マンション入居者の孤独死を発見するのは管理人やヘルパーなどが最も多く5割を占めています。家族や友人などの割合は4割程度となっており、その割合は男性よりも女性の方が高くなっていることが分かりました。女性の方が、友人や家族とまめに連絡を取り合っている人が多いことがうかがえます。

※1:一般社団法人日本少額短期保険協会「第7回 孤独死現状レポート」
https://www.shougakutanki.jp/general/info/2022/kodokushi.pdf

発見後の流れ

孤独死の場合は交通事故などのように目撃者がいないので、その人がどのように亡くなったのか分かりません。そのため、一般的な死亡とは対応が異なります。発見後の流れとしては以下のようになります。

①孤独死を発見したらすぐに警察に連絡する
②検死の後で、亡くなった人の身元を確認する
③特殊清掃の手配を行う
④遺体を搬出後、清掃を行う
⑤遺品の整理や不用品の処分を行う
⑥亡くなった人の葬儀を行う

特に①の発見時では、その人が病死なのか自殺なのか、もしくは他殺など事件性があるのかも不明です。遺体に触れる・物を動かすといったことはせず、すぐに警察に連絡しましょう。もし、生死が不明な場合は救急車を呼んでください。

部屋に入ったときに絶対にしてはいけないこと

第一発見者となった人は、臭いが酷いからといって窓を開けてはいけません。孤独死のあった部屋は、人の健康を害する要素が数多くあるからです。

遺体の腐敗は亡くなってすぐに起こります。周りの状況にもよりますが、暑い時期なら2~3日、寒い時期でも5~7日で腐敗臭(死臭)が発生すると言われています。腐敗が進んでしまった遺体には、ウジ虫やハエなどが大量に湧いています。遺体から漏れ出した血液や体液が染み出していることがほとんどで、ウィルスや菌が増殖していると考えていいでしょう。

当然ながら部屋の空気も汚染されて、中に入っただけで体調を崩す人も少なくありませんし、場合によってはその光景の酷さから、精神的にまいってしまう事もあるほどです。窓を開けると、臭いだけでなく病原菌をまき散らす可能性が高まってしまうのです。

絶対に自分で部屋を片付けてはいけない

身内が孤独死してしまった場合、「死後それほど時間がたっていないなら自分で片付ければいい」と考える人も中にはいるかもしれません。しかし、一般の人が、死後どのくらい経っているか正確に判断できるとは考えにくいでしょう。先ほどもお話ししたように、遺体の腐敗は状況によっても変わります。また、一見きれいなように見えても実はかなり腐敗が進んでいる場合もあります。遺体に触ることはもちろん、床や周辺の家具などにも体液などが付着している可能性があり、触れれば感染症を引き起こすことも考えられます。

そのような状況の中で素人が作業をするのは非常に危険です。このような部屋を片付けるのは特殊清掃と呼ばれる専門の業者に依頼しましょう

孤独死の部屋を片付ける特殊清掃とは

前項でお話ししたように、孤独死の現場は非常に危険な状態にあります。そのため、全員が防護服を着用して作業を行います。ここでは具体的にどのような清掃が行われるのかをご説明します。

害虫・害獣の駆除

遺体から血液や体液が染み出している場合、その部分にも害虫がいる可能性があります。また、部屋がゴミ屋敷のような状態であればゴキブリやネズミなどが発生していることも考えられます。そこで、状況に合った殺虫剤を部屋全体に散布します。

殺菌消毒・清掃

害虫がいなくなった後、さらに殺菌消毒を行います。殺虫剤同様に家具やカーテンなどもしっかりと除菌し、その後に遺体周辺を念入りに清掃します。発見が遅れた場合、血液や体液がフローリングや畳に染み込んでしまっていることも少なくありません。汚れの度合いによっては床材を剥がしたり、さらにその下まで解体して清掃や交換を行うこともあります。
亡くなった場所が浴室の場合、浴槽そのものを交換する必要が出てくるでしょう。また、排水口なども汚染されている可能性が高いため、こちらも清掃や交換が行われます。

家財道具の運び出し・清掃

害虫駆除と殺菌消毒が終わった後で、家族などの了承を得て家財道具などを外に運び出します。部屋が空になった状態でさらに部屋全体の汚れを取り除きます

消臭

最後に行うのが消臭です。腐敗臭は簡単に消えることはありませんので、特殊な薬剤やオゾン発生器などを使用します。オゾン(O3)は酸素(O2)と酸素原子(O)に分解されると、酸素原子(O)が他の物質(この場合は臭いの分子)と結合して安定した状態になります。オゾン発生器は、臭い分子が酸化して無臭化するという特性を利用したものです。この特性は細菌やウィルスなどにも有効なため、特殊清掃の現場ではよく使用されています。

不用品の処分

運び出された家財道具の中で、ご遺族が要らないと判断したものに関しては不用品として処分まで行います。家財道具は害虫駆除や殺菌消毒は行われていますが、消臭まではされていません。ご遺族の方が遺品などを確認する際は必ず手袋をするようにしてください。ただし、臭いがきついものを手元に置くのは避けたほうがいいでしょう。

特殊清掃ならお片付け24時におまかせ

お話ししてきたように、孤独死があった部屋の片付けは個人や一般のゴミ屋敷清掃業者では対応できません。必ず特殊清掃を請け負っている業者に依頼するようにしてください。

お片付け24時では特殊清掃も承っております。24時間・365日ご依頼を受け付けており、ご相談や見積りも無料で行っています。

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